2021.10.3 法人会から、会員あてに、「会場研修会ができなくてゴメンネだけど、代わりに冊子作ったから読んでね」と冊子が届きました。
つまんなそうだから捨てようと思ったけど読んだ。年会費9000円くらい払ってるし。来月、年末調整の講師やるし!
当該冊子は、非売品です。
令和3年7月発行。「法人会で自信と活力とつながりを。~法人会とはなにか その役割とこれから」です。著者は、専務理事の方で、国税庁出身。
大まかなことは、全国法人会のHP http://www.zenkokuhojinkai.or.jp/ に書いてあったけど。(今気が付くという!)
今回配られた本の3章の法人会の成り立ちとその後、が面白かったので読書感想!
昭和22年の財産税について言及があり。(国税庁HPに当時の資料があって先日読んだ)
当時の財産税等について、
食糧難・破滅的インフレ・復興のための税収確保が不可欠であった
をキーワードにまとめられていて。
占領軍の政策により、徴税目標
があったようでした。これは、資料で読まなかったな~。そうだったのかな。徴税側がいうことだからといって、信用してないわけじゃないけど。
それで、税務署の人たちからすると「徴税ノルマなんてウンザリ!何を根拠に課税するのか、帳簿なんかないし。もう、賦課課税イヤ。限界よ~!」な感じだったのかも。(わたしの想像。ちょっとオネエ)
当時、食糧難なので漁業は儲かっていたようです。儲かってる漁師の法人から徴税して、ノルマ達成せよというお達しがもしかしたらあったのかもしれません(本にも断言していない)。
石巻の主に漁業関係者が「納税者から申告させてよ!納税者が納得できる課税システムにしてよ!」という納税者が集まり、法人会が初めてできたらしいです。なお、石巻にはその証拠は残っていないらしいです。
その「団結して対抗しよう!BY石巻の法人会」の想いに応えたのが当時の課税庁の役人で、「法人会は税の協力団体」とし、大蔵省に働きかけたと。
当時の大蔵省も「アメリカの徴税目標って無理あるよ!フン!」と思っている役人も多かったようです。そうなのかしら・・・・。
こうして、昭和22年4月には申告納税制度が始まった・・・・と書いてあります。
昭和24年6月、大蔵省から国税庁が独立した。理由は、民主的な徴税をおこなうために制度と執行を分けた から、だそうです。
税制の企画立案&予算をつくる大蔵省の中に、税の執行権限がある国税庁があるのは、無理な課税を誘発してしまいかねないから。
へー!
税の真の民主化である申告納税制度が導入され、これを実効あるものにすべく昭和24年9月にはシャウプ勧告が出された
今は、徴税ノルマはないのですかね?もし、ノルマがあったらヤバくない?
昭和25年4月に青色申告制度が創設され、個人事業は青色申告会が創設されました~。
そのころ、法人会も青色申告会も出来立てだったこともあったんでしょうね、東京国税庁舎内の所得税課と法人税課の間に席を並べて間借りし、行動をともにすることも多かったとのことです。
昭和27年頃、国会で問題視され、現在の法人会・青色申告会は国税局から引っ越ししたようです。
特に青色申告会は、課税側から作られた組織なので、税務署との結びつきが強いのね。(といっても、税額の恩恵はないし割と指導が厳しいよ)
著者がこの章で強調したいと思う点は次のもの。引用しておきます。33ぺージ。
法人会は国税当局との協力関係のもので広がってきたものではあるが、その誕生のきっかけは不合理な徴税強化に対し市民・企業が団結して対抗するためであったということである。法人会が誕生したのは、国が仕事をしやすくするために創った、いわゆる官制の団体、御用団体ではないのである。
この後も、経済環境変化と税制、法人会と保険の結びつき、公益法人課税導入による影響、地域の結びつきは大事だという思い、などが書かれている。
つまんない部分や賛辞みたいなのは飛ばしつつ読むだけでも、割と時間がかかってる・・・。まだ半分くらい。
ちなみに、法人会のキャラクター「けんた」は犬です。
なんで犬? 法人会HPより → https://www.shimoho.com/overview/character/
「いぬ」は、チームで行動し、人間のパートナーとしてのイメージが強く、身近な存在。
法人会のメイン活動の 1 つである「社会貢献」の「献」=「ケン」=「犬」と結びつくことから、親しみやすいキャラクターとしてオリジナルのデザインを作成しました。
あと、たまに聞かれるけど、法人会は記帳や申告について手伝ってくれる組織ではありませんです。地域の結びつきがメインかな~。私は法人の任意の町内会みたいなもん、と言っています。
年会費9,000円くらい(会社規模による)で、金銭的見返りがあるわけないよね・・・。法人会は、経営者同士の友達作りって感じです!
ではまた、面白いことが書いてあったら読書感想書きま~す。