2022.4.15 横浜のお友達と、WEB勉強会へ参加です。講師は弁護士さん。今回のテーマは、選択的夫婦別姓制度です。運営側はさっさと終わらせたかったみたいで、空気が読めずに質問をしてしまいましたけどね!
講師の弁護士さんは、選択的夫婦別姓への実務的なご経験も豊富で、上っ面ではない話が聞けてよかったわ。
主に名字を変更する女性の権利主張が目立ちました。
夫婦が別姓にしたければ、入籍しなければいいのでは?(これはよく言われることみたいで、そういうものではないらしいです)養子制度だって名字は変更することが原則よね。
入籍はしたいけど夫婦は別姓にしたい状況はあるみたいで、それならば仕組み全体を変えなくても解決できる方法はないのかしら。
後述しますが、入籍せずに子供に恵まれた場合、認知(?)するので子供の名字は選べるようです。たしか、両親が離婚した場合でも子供は両親の戸籍を行ったり来たりできるんだよね。
外国はともかく、日本の場合は、素人の私が思うに、夫婦の権利を守るという視点の戸籍制度ではなくて「家」制度のための戸籍なのだと思うのです。
世襲・子孫のことを一番に考えた戸籍制度なように私は思うのです。昔は長男がすべてを相続して、一族の生活を面倒見る義務があったので、私はそれが美しいと思いますわね~。
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そういえば。
ヤングケアラーという言葉が最近出始めまして。
ヤングケアラーって兄妹の面倒をみる子供のことを指すようです。兄妹の面倒をみるために、勉強に集中できないのが問題だというのです。
家族の面倒をみるのは当たり前です。他の家の子と比較して勉強時間や友達と遊ぶ時間が少なくなるのは仕方がありません。環境は選べないので、人生は不公平です。学校の勉強ばかりが学びではありません。
兄妹の面倒をみることは、人間として立派なことです。友達と遊ぶ時間が減る、と文句を言いながら、不公平だと思いながらやる。
わたしたち兄妹はそうやって過ごしたきたの、あなたも出来る。
今って、情報過多だなと思う。「わたしって可哀想な環境だったんだ!」と気が付かせる必要はないよ。
兄妹がいると、人格形成に大きく影響するよ。いいとこ取りは出来ないのです。
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話が道草をくいましたが、
選択的夫婦別姓はいいけど、子供の権利が考慮されていない。どうやら、小学生になった時など、好きなときに子供は自分の名字を変えられるようだけど、多くの場合、決めろと言われても困るし、言えないと思うんだよね。
自由を与えるって美しいんだけど、選べない人が多いです。決められている方が気楽な人もいるみたいです。
ちなみに、私は結婚して小野寺になりましたが。
新婚ホヤホヤ時は、やっぱり違和感があった。仕事してなかったから、キャリア途絶!みたいなことはなかったし、別に困らなかったけど、、、
小野寺さんたちは喜んでくれましたが、私は「家」に嫁いだわけではないので、名字が変わったから何かということはなかった。
それから、時間を重ねて、小野寺さんたちに親切にされたりアタマにきたり反省したりして、私は少しずつ小野寺になりました。
このように、子供がいない夫婦は、名字について困ることはあまりないのかも。
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結婚制度って、子供に恵まれることが前提の制度だと思うのです。そうすると、女性のお腹から子供が生まれるので、結婚制度がないと父親が誰なのかが不明確になりがちだったようです。今の戸籍制度は、女性や子供が困ることにならないようにしたのではないかしら。
現代では、女性がひとりで出産し子育てをしても国や自治体の支援があるから困難なりに頑張れるかも知れないけど、、、
あんまり、自分の選択(結婚や出産や離婚)を周りの人が応援するのが当たり前と思われてもな~と思うことがよくある。。。
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今回の選択的夫婦別姓のお勉強では、なかなか聞くことができないお話が聞けて有意義でありました。
個人主義の主張について、どこまでが許容範囲なのかは、人それぞれですわね。