あるべき税制。地方税の経済学を勉強ス!

2022.7.15 今日はマジで実現してしまった、ガチの研究者の先生の講演&質疑応答の研修会を録画しました!横浜のおともだち、ありがとう~!

今回の外部講師は、一橋大学の佐藤主光教授。政府税調でおなじみの先生です~。

こういうの、私ひとりの力では実現しないのです。横浜のおともだちの力を借りて実現いたしました!(税理士会では無理でした。横浜の若手ならではのフットワークの軽さよ。)

※ 横浜のおともだちには、収録をご覧いただけるよう準備していただいてます。9月に意見交換会を開催予定なので事前に視聴(視聴期限有)してください!教授の話は分かりやすいので、「そうだ。いや、そうじゃない」と各々、湧いてくる意見があると思います。後日、意見交換しましょう~。

思い出すと、私は感激するよ!

税を違う立場から見ると、こんな風になるんだな~という驚きがありました。

よく、結婚式に参列しご両親が「子供の知らなかった一面を見れて」とかいうスピーチがありますが、参列しているわたしも、「ともだち、そんな家柄だったとは知らなかった。先に言ってよ・・・・」みたいなこともあり。

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今回は、30分ほど、教授の地方税の概要とポイントをお話しいただきました。

その後なんと50分もの間、質疑応答に応じていただけました~。(事前質問した)

「センセー。10年前のご本にはこう書かれていますが、私こう思います。ご見解ください」

「センセー。フリーランスの法人成りを普通に法人扱いしたら可哀想だと思いません?」(意図としては、雇用的自営業に会計なんて無理です、という趣旨でしたが、役員報酬で経費にして個人課税で給与所得控除をとるのは公平ではありませんね、という方向になってしまいました。言いたいのはそっちじゃなかったけど!)

「センセー。農地の固定資産税の軽減は必要だと思います。償却資産についてどうお考えですか?」

「センセー。法人には選挙権がないんだから、痛税感が必要ないですし、わざわざ3か所に納税せずに、消費税(申告納付)のように国税にだけ納税して清算基準で清算すればいいのでは?」(意図としては、各自治体に申告納付する意義に乏しい、役所の都合でしょ、でした。回答を拝聴し、そんな高度な話じゃなかったけどすみませんの世界です)

みたいなお話もしました。そういう方向になっちゃう?みたいなご回答もありましたが、そのような温度差も学びです。

個人課税、固定資産税、法人課税、ちょっぴり地方消費税。運営からの質疑応答では、ふるさと納税・デジタル化などこれからのことも少しお話いただけました~。

すごいわ。頭がいい人って。知ってたけど、圧倒されます。回答がすごい。こんなにスラスラと考えながら話して伝わっちゃうんだ。

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地方税は、受益と負担の関係を重視している。国税はそういう考え方はないので、そもそもの税の考え方が全然違うのよね。

同じ税金・出費なのに性質が違う。

今は、消費税ばかりがクローズアップされているけど、本来、「自分のまち・自分の国だから、じぶんたちで」という民主主義を前面に打ち出しての税負担です。

(実際に使い方はどうなんだとか、足りなくなったら徴収すればいいという体制側の態度はけしからん、とかありますが)

国と地方にはそれぞれ役割分担があるように思います。私は、本を読み、教授のご見解を聞いていてそう思ったわ。知らないこと、たくさんあるっ

税制は、おもしろい!

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。