2023.7.2 今年の定期総会も欠席しましたが、本年から、コロナ前と同じように会場開催にて定期総会を行いましたよ~。
コロナ禍が発生し、外出制限があり、複数人が集まることが規制された時期が数年ほど続き、この2年ほどはWEB開催をしていました。今年の定期総会は4年ぶりの横浜(前年は山梨県甲府)での会場開催となったものの、WEB視聴できるようになってます。
第67回の本会の定期総会(6月23日開催)は、令和5年7月12日まで、東地会会員は視聴できるから見てね!
前回は山梨で定期総会が行われました。今回も事前質問が豊富で、良いものが多かった!動画1:31あたりからです。本会の会報誌に文章化されると思うので、興味ある方は読んでね(*^^*)
クリックできる目次
1、会場型研修をぜひ~
という趣旨の質問がありました。
回答の意訳→ 了解!けど、登録時研修はWEBを続けるネ。とのことです。
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そうよね~。会場で税理士同士で情報交換したり、休憩時間に会務打ち合わせしたりしていたもんね。私も、登録時研修はWEB視聴でいいかなと思います。
2、チャットAIで税理士の無償独占、どうなるの?
回答の意訳→ 独占業務に抵触する可能性はあるし、納税者の事業や判断に(誤った?)影響を与えることがありえる。様々な懸念もあるけど、利活用のメリットがあるから、AIを全否定することはない。引き続き注視しているけど、明日にでも大至急何かするということはないです。
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みんなが多少なりとも気にしている内容に対し、率直な質問(というかプレッシャーをかけるというのか)で良かったです!
3、法人税申告e-tax関連の課税庁からのアンケート結果、どうなった?
回答→ 国税庁のアンケートだから結果は知らないけど、後で情報提供が来るはず。
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課税庁の「税理士がやってね」なアンケートで終わらせたり、都合のいいエビデンスに使われるだけじゃ困るんだよね。一応、ご要望欄もあったのだから、有効活用してよね!
質問者:現場に対する想像力に欠けているため、現場の状況を課税庁に伝えていく、役割を税理士会に期待します。
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それだよそれ!私はPC越しに拍手しといたから!それこそ無償独占の意味だよね!税理士会は課税庁の下請けじゃなく、そういう現場の納税者の温度感を伝えるやつやってくれ!
4、プレプリントや納付書の送付廃止について
中間申告の納付書が送られてこないと、納税者は中間申告を忘れて納付漏れになるが、それも税理士の仕事なの?という質問。
回答(意訳)→ まぁ、契約内容によるけど、税理士の仕事ともいえるかも~。送付廃止は時期尚早なので課税庁に伝えていきます。
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わたしは思う。
納税は納税者の仕事です!資金繰りは納税者の仕事です!徴税は税務署の仕事です!税理士は、せいぜい申告の時、「中間納税はこのくらいを見込むから、お金取っておいてくださいね」と伝える程度が親切でしょ。税理士は税額計算が仕事で、資金繰り確保や税金の徴収は税理士の仕事ではないです。
中間申告は、直近の法人税額や消費税額が一定額以上の場合、「仮で税金を前渡しを強制される制度」です。中間申告は申告しなくても”みなし申告”になるため、税務署から送られてきた中間の納付書で納税すれば本申告で精算されるのです。税理士の出しゃばる余地は少ないの!
質問者の発言通り、納税者はメール見ませんし(いちいちe-taxにログインしないと内容を見れない)、法人も振替納税できたらいいかもね。
5、勝手に県税と取り決めするな
わたしは思う。
とある地域で、役所への配慮が行き過ぎた単独行為と思われるようなことがあったようです。地方だと癒着や賄賂とまでいかなくとも役人様ファーストがまだ残っているようですが、税務の関しては安請け合いしないで欲しいですね。質問者が言う通り、その地域だけで済む問題じゃないので。
6、課税庁からの伝達方法を工夫してほしい
PDF5つも貼って分かりにくくしてなにやってんだ。
回答なし。(質問じゃないから?完全スルーされるという)
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ほんとだよね!課税庁から「下記の通りだから読んどけ」だけのPDF,日税連から「下記の通りだから税理士会は読んどけ」だけのPDF、本会から「下記の通りだから支部を通して会員に読ませとけ」だけのPDF,支部から「本会から命令されたから添付資料読んどけ」だけのPDF,そしてやっと読むべきPDF。
もしかすると、課税庁から命令される過程を税理士に思い知らせるためにあるのかもしれないが、「読んどけ」の本文を読もうと思う熱はもう冷めている。
どうでもいい内容(資産税課を統合した、とかは割とどうでもいい)ならいいけど、把握しておくべき内容もある。税理士会は会員への情報共有を工夫できないのでしょうか。
7、電子納税について
納付書送付廃止は反対してほしい。電子納税の無理ない推進を希望する。
アナログ対応は必要。税理士がダイレクト納付を代行すると、残高不足になり決済に支障が出ることもありえる。
電子申告しているんだから電子納税できるでしょ、と課税庁が誤って認識しているのでは。このような状況を伝えてもらいたい。という発言あり。
回答→ デジタル化は重要。電子納税の初心者向け研修を行う。
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わたしが思う。
ダイレクト納付を行うのは本来納税者が行うものであって、税理士が行うものではない。(弊事務所はサービスでやることもあるけど、お断りするケースもあるよ)
電子納税の推進は、税理士の仕事ではない。納税者が望めば支援することはあるけど、本来業務ではありませんですわ。
8、収受印押捺廃止について
納税者にとって重要であるから、紙申告を行う納税者の不利益になる、収受印の押捺廃止という変更は到底受け入れられない。
回答(ラスボス降臨)→ 収受印がないと申告の効力の有無が確認できなくなるため、重大なトラブルが発生しうる。収受印押捺廃止は賛成できないと伝えている。日税連も反対しており、課税庁は日税連の反対を押し切るつもりはないようです。
納付書送付取りやめについてはこのような話が出ていないので、引き続き課税庁に伝えていく。
わたし→ こういうのだよ!そういうの聞けて良かったよ!
国税局長のスピーチ
このあと、来賓の日税連会長や国税局長などが会場入りする。
国税局長さん、他の方のスピーチの間をスマートに聴く。よさそうな方ね。
国税局長のスピーチでは、(国税局長は先ほどの質疑応答は知らないので)確定申告の支援どうも~や、電子申告やインボイス頼みますわ~という、いつも聞くスピーチの中に、下請けヨロシク発言がちらちら。決定的なワードはないので一切の悪気はなく、自然に税理士は税務行政の下請けと思っているんだなぁ~。
税務署に納税者は来ないでね、来なくても出来たでしょ?電子申告で出来たでしょ?とのことです。事業者のDXの推進をさせるらしいです。(それは事業者が自発的に行う事で、役所・税務署が国民に強制して実現させていくのは違うのでは。)
税務行政と、、税理士さんが事業者のDXを推進し、税理士さんにとっては・・・・税理士業務の質の高いサービス提供につなげてほしい、とのことです。
先輩税理士に言われた通り、「いいかな」と思っても役所に協力すると良いことない気がするんだよね!
・日税連会長のスピーチ
今年の税制改正は、日税連の要望が多く通った。災害税制。相続時精算課税の災害税制が印象深い。インボイス制度、最初は反対して帳簿組織で充分だと主張していた。法の成立もあり、考え方をシフト中小企業のデジタル化のためにインボイスを契機に。
電子申告の普及化で事業者のデジタル化を進めたい。消費税インボイスを中小企業に受け入れやすい制度構築を、と粘り強く言い続けてきた。帳簿組織で充分だと言い続けてきた。その甲斐があり、1億円以下の1万円特例が出来た。
免税事業者の取引排除がない仕組みが必要、免税事業者からの仕入税額控除の経過措置を続けて欲しい要望をしている。3年で終了とせず、当面のあいだ、に伸びる可能性あり。
相続時精算課税制度の利用向上。日税連の答申を受け取ってもらった。基礎控除110万円の創設。中小企業の事業承継、資産価値の高い事業者が次世代に資産を贈与しやすくした。(私はそれは金持ち優遇で不公平だと思うよ)
税理士試験制度の変更。
日税連のメンバーの女性割合を20%にしたい。(現在は8%)メンバー100名の他に女性枠を作る予定。(でました。性差別)
・感想
今回のような課税庁との温度差が浮き彫りになる事前質問は、あらかじめ印刷されて来場会員に配布するのであるから、来賓が待ってる間に読めるようにちゃっかり置いてけばよかったんじゃないか!(まぁ読まないか)
会場と課税庁側のスピーチに温度差を感じました。
懇親会が開催されたようです。運営の皆さん、名議長もお疲れさまでした。