東京青税 先輩税理士の話(H30)

30.1.23 開業のための先輩税理士の話を聞いたきた@代々木。2年連続で!

前年の感想はこちら。https://mina-office.com/2018/01/24/senpai-zeirishih29/

今回は、私も10分程度の時間をもらい、開業しての愚痴を述べさせていただきました!

1、開業しても仕事はない

開業一年目の税理士は仕事がない。日本政策公庫から200万円を借りたけど、あっという間に溶ける。

夫の老後資金を少しずつ溶かしている。うすうすバレてきている・・・。ちゃんと返すって!!少しは私のヘソクリもあるし。

2、勝ち組の話を鵜呑みにするな

「独立開業してもなんとかなるよ」ってこれみんな言うのね。

断言しておくけど、勝ち組しか残っていない訳だから!「なんとかなった人」「なんとかした人」以外の人は、目の前にいない訳。だから、全ての人は「なんとかなるよ」と言う。

・・・ということを今更気付く。私のアホッ

・介護離職に備えるはずの税理士資格が・・・

・・・本屋で「税理士の平均年収は800万円であり、時間も自由なので女性におすすめの資格です」と書いてあったのを鵜呑みにした私・・・。年収はともかく、介護離職に備えることが出来そうだったのが勉強の希望でありました。アホであった。

3、税理士報酬のダンピング

勝ち組の先生方の十年前数年前からは環境がグラリと変わっているんじゃないの?税理士紹介業者は下火だけど、インターネットによる税理士報酬は随分低いよね。

今や、みんなスマホで検索してから来るので、「相場より高い」と、ネット上の相場と比べられてしまう。

で、とにかく今、お金がない独立したての税理士は価格を下げざるを得ない悪循環に陥りがち。(価格が高いからと断られることもあった。しょうがないよね)

4、支部からの無料相談員の仕事

支部によるけど、無料相談員の仕事を割り振ってもらえる時があり、これが超ありがたい。税理士会に感謝ね。

ただ、仕事につながるかは個別の状況によるので何とも。

私は2件、単発の仕事を受注したよ。営業力の見せ所!

たくさんの一般市民の方から色んな方向から質問されるので、相談員は最も楽しく超疲れる仕事。またやりたい。

5、先輩税理士セミナー

去年と今年と、2年連続して受講しているけど本当にためになる。相当マネさせていただいた!これは、聞きに来た方が良い!知識と選択肢がめっちゃくちゃ広がるし。

自分で考えた末やらなかったこともあるし、やってみて自分に合わない手法だと気が付くこともある。

新合格者の方が多数参加。来年も、聞きに行きたい!

6、従業員時代に営業活動は疑問

私は従業員時代に、所長にお願いして異業種交流会に行ったり、障碍者就労支援施設クッキー売り込み企画を考えてインタビューに行ったり、色々やってみたことがあるんだよ。もちろん、先生の税理士事務所の営業活動だから、税理士法上問題なし!

で、最初は寛大に見てくれていた所長も、必要な時に私が留守だったり他の従業員との公平性の観点から、営業活動はやめるよう言われ。

次の事務所でも面接時に「営業活動もしたい」と言ったところ、「あなたが獲得した顧客ばかりに力を入れて、既存顧客に対して手抜きされるからダメ」と言われた。

確かにその通りだよね。

というわけで、所属税理士が自分の顧客開拓については、事務所の方針に大きく影響される。で、既存顧客との公平性、という考え方があるから、所属税理士の営業はよく所長と相談しないとね。後から、「やっぱりダメ」と言われることも。

7、ネット集客率0.25%

なんとありがたいことにネット集客に初めて成功し!400記事書いて、PV70,000で、ホームページにかけた時間は少なくとも1500時間は超えている!税理士試験、もう1科目合格したんじゃないか?・・・(自爆)

ホームページは、私の書き方も悪い、ということもあるので参考にならないかもしれないけど・・・。

去年の営業電話ではこんな切ないやり取りが。

SEO業者「小野寺先生、ぜひSEO対策をされたらいかがですか?駅名+税理士で一番上にできますよ。」

私「私、駅名+税理士で一番上に来ていますけど、仕事依頼が来ません。」

SEO業者「・・・失礼しました。ガチャ」

その後、もう電話がかかってこなくなった。

・・・・。

まぁ、自分も楽しんでるからいいかな、と。(負け惜しみ)

8、自力で獲得するクライアント

今までは所長のクライアントの担当という立場だったわけだけど。独立してからは、価格交渉など全部やらないといけない。

クライアントのニーズを推測して提案する。

これは楽しい。所長の判断を仰がなくていいし。私って、役に立つじゃーん!と喜ぶ反面、責任の重さも噛みしめるようになった。全然、違うよね。

独立開業してよかったことは、儲からない仕事も出来るってことって誰かが言ってた。そうかもしれない。独立すると、仕事を選べるのはいいよね。

自分の売上げが優先ではなくて、クライアントのニーズにマッチした提案が出来る。つまり、「税理士報酬の方が高くつくからその節税はやめたら」と言える。

これこそ、国家資格である税理士資格に対する私の敬意の表し方だと思ってる!(ドヤッ)

税理士資格が、銭ゲバではなく国民から頼りにされる存在でありたいじゃん。

9、勉強している人たちに混ざる大切さ

勉強は自分でするものだった税理士試験受験時代。今は、みんなと勉強している。ふとした会話の中で、知らなかった論点に気が付いたり、アンテナを張らねばという意識が生まれる。

勉強熱心な人と一緒にいないと、勉強しなくなるんだって。そうかもしれない。

・独立したてのメンタル

独立開業したての税理士は仕事がないので、暇だけがある。

暇があり、金が減り、孤独でいると、メンタルがもたないよね・・・。その点、私にとっては青税は助かった。税理士会と青税の研修会フル参加すると、月の半分くらいは予定が埋まり。

ホームページ作成のネタにもなるし、派生して自分で勉強したくなる論点が生まれてきた。

同じ税理士仲間で、税務や起業の話などが出来るから、最初のうちは仲間の群れに精神面を守ってもらうのはアリ!だと思うわ。

10、世界が広がる

税理士登録すると、いきなり世界が変わってしまった。

大きな組織と関わることができるようになる、税理士資格という先輩が築いてきた無形固定資産で、だよ。

今までではとても縁がなかった人とも会話が出来たりする。名誉なことだな~って。プア層出身の私が・・・よく頑張った自分!とか思うことはよくある。

今まで、ケロヨンの洗面器の中で泳いでいただけだった私は、気が付くとこんなに世界は広いんだなぁ~と思うよ。

開業したてはお金がなく暇だけがある。税理士だからこそ、経験できることが多くて、私は独立開業してよかった。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。