30.3.21 司法過疎サポートで伊豆大島にやってきた!日本は島国であるので、離島の生活を垣間見るということは日本全体の生活を考えるヒントになる。
遊びじゃないんだ!
1、キョンとタイワンリス
伊豆大島は、もともと海だったところに島が隆起してできたので、キョンやリスはいなかったんだって。
ではなぜ、キョンやリスが伊豆大島にいるのかというと、観光のために本土から連れてきたかららしい。
かつては観光施設としてリス村(現在は椿花ガーデン)があり、そこからリスが逃げた。
リスに直接エサをあげられる施設だったみたいなので、そりゃ~リス逃亡は避けられませんね!大島だけではなく、他にも各地にリス園はあるよね。町田リス園は大丈夫だろうか?
キョンは、大島公園動物園にいたのだけれども、昭和45年の台風の時に柵が壊れて逃げちゃったんだって。50年近く前じゃないか・・・。
2、逃亡者は繁殖 獣害へ
人間の支配から逃れたキョンとリス。天敵のいない伊豆大島で安心して家族を増やし。
キョンは1万頭にまで増えてしまい駆除が追いつかないんだって。
50年前の数匹が1万匹になるのね。天敵さえいなければ、日本の少子化はストップできるね。教育にお金をかけなければならぬとか流行りのゲームは買ってやらないとならぬとか、そういう自分達で生み出した価値観が天敵って意味ね。
大島では、裏砂漠あたりにキョンが呑気にお散歩していることもあるらしい。
キョンは大島の特産品である明日葉をモグモグと食べてしまい・・・。あじさいロードにせっせと植えたあじさんの芽も食べちゃうんだって。遠慮がないね。
タイワンリスは、椿の実を食べてしまい・・・。椿の油がとれないじゃないの。
こうして、農作物売り込みのため(多分)に行った観光客誘致のための動物が、農家の足かせになってしまった。
3、チャレンジと新たな弊害
もともとは、島の観光資源の一環として動物を迎え入れ、観光客が花を愛で椿油や明日葉の商品を購入していくシステム構築になっていた。
実際に、伊豆大島は観光地としてとても人気だよね。若い人もたくさん来てたよ。
いいアイデアだったんじゃない。観光客があえて動物を見たがるのかという疑問はともかく、当時の流行もあっただろうし、子供連れにはありがたい施設なんじゃない。
こうして、次なる経済発展のために動くことでデメリットも出てくるんだよね。で、こうなるとあーだこーだ、言う人も出てくるわけ。だからこそ、新しいことにチャレンジするってことはとても難しいんだよ。
新たなチャレンジに対して、真っ向から否定するのもいい、心配だから言ってるだけでしょ。てことは、心配事を解決すればいいわけ。反対意見を聞くと一旦はムムッ!と思うこともあるわけだけど、頭冷やして考えたらその通りだなと思うことも多いよね。軌道修正すればいいわけ。
大事なのは、チャレンジ案件を原案のまま押し通すことではなく、よりよい案件に仕上げることだよね。それには、ひとりの力では限界がある。
一番困るのは、意見を言わず、後から「実はこう思っていて反対だった」とか言う人だよね。懸念事項は先に言おうぜ・・・・。人任せ精神につける薬はない。チャレンジに対する最大の弊害は無関心、だ。
私も覚えておきたい、「反論する人は親切」だってこと。
4、食物連鎖の崩壊
去年の夏に行った、小笠原諸島の父島でも似たようなことがあったね。父島へ移住するヒトがペットの猫を持ち込み、ノラネコが増えてしまったため父島独自の動植物が食べられてしまった。
仕方なくノラネコを捕獲して里親を探し、本土へ送り返してノラネコはいなくなった。すると、ヒトの貨物に紛れていたネズミがノラネコ不在をいいことに繁殖してしまい、父島の植物やアホウドリのタマゴが食べられてしまった。
植物のタネではなく、頭痛のタネを食べてもらいたいよ。
自然とヒトは、やはり共存できないの?