30.5.1 今月は川崎市の商工会議所で事業承継セミナーがある。川崎市多摩区みたいな小さな街の税理士であっても、事業承継問題は相続対策と並んで身近な存在。
税理士には色んなタイプがあってオールマイティの人はこの世には存在しない、と私は思うわけです。相続対策や事業承継についてタッチしない税理士もいる、専門があるわけです。つかいわけもアリ。
私は、個人課税が得意なので、相続対策・事業承継は実績もあるし(ちょっとね!)得意としていきたいところ。
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1、ヒアリングがすべて。
私が開業してから数人の事業主さんと私の事務所で面談したけれども。
わたしはオバハン体質なので、なるべく初対面で聞いちゃうの。
事業承継や相続対策は、ヒアリングがすべて。必勝法は、時間をかけること。レシピ通りにいかないのだから、事情を熟知しなければ対策できない。しかも常に変化するのだから、対応力も問われる。
インスタントには出来ないの。なので、最初からガサツに聞いておく。これが私の必勝法。
2、聞いておきたいこと
・年金いくらもらえるの
「ところで社長、将来は年金がいくら貰える見込みですか」
年金受給見込み額は、社長の給料や将来プランを立てる上で大事なので、タイミングはともかく顧問税理士は絶対に知っておかねばならぬ。と思っている。若い事業主さんであっても、お金の貯め方という観点から話はしておくべき。
まぁ、事業主さんによっては、税務申告だけすればいいという人もいるのかもしれない。どんなに安くても税理士報酬が勿体ないと思うけどね。好き好きね。
・不動産持ってるの
「社長、自宅は賃貸?不動産を何か持ってます?」
個人課税とのバランスがあるので、これも聞いておく。法人・相続対策が出来ないから。
他の財産は、後からでもいいかな、と思ってる。対策がないから。
・保険や共済にいくらつぎこんだの
「小規模共済入ってますか?生命保険は?死んだらいくらもらえるの」
これはタイミングが難しいけど、いつ聞こうかと、常に備えよ!年末調整・個人確定申告の時がチャンスよ。
「生命保険料控除はありませんか?払い済み?死亡保険ですか?いくらもらえるの」と聞きやすい。退職金の皮算用が出来ないじゃん。
加入してなければ、制度の説明はしておくべき。
・後継者はいるの
「社長が年取ったら、事業はどうするんですか?跡継ぎ候補はいますか?」
いずれ解散見込みなのか、売却見込みなのか、後継者候補がいるのかどうか、何となくの方向性がなければ、決算の打合せや翌期以降の計画算定が出来ないよね。
私は100%、初対面で聞いている!
誰か良い人がいれば、という話があれば、アンテナを張れるでしょ。
・ご両親は財産あるの
「社長と奥様のご両親は健在ですか?どちらにお住まい?地主さん?お金持ち?ご兄弟(推定相続人)は?」
相続対策には、社長の両親・義両親の財産把握も大事よね。
義理両親の財産把握は、配偶者関連対策(自宅の贈与税2000万円の配偶者控除・遺産分割シュミレーション)のため。
家族構成は100%初日にヒアリング。
親戚関連情報は、時間をかけてゆっくりヒアリングしていくスタイル。
どこの家にも探せば一人くらいはイレギュラーな親戚の方はいるので、色んな意味で人的要因は把握しておくようにしているわ。
3、意味のない質問はない
顧問税理士が、事業主に対して行う質問に、意味のない質問はない。
何故質問したか、その時は自分でも分からなくても後で情報が繋がってくることがよくある。ふとした疑問は理由が分からなくても聞いておく。
情報過多になって、忘れちゃってまた聞いちゃうこともあるけどねっ!(コラッ)