秋シャケを食べよう!

30.9.13 農水省の食堂へ行った時、ふと見つけまして持参したパンフレット。結論といたしまして、秋シャケが食べたくなりました。

立派なパンフレットは、どこの誰に訴求するために作ったの?わたしらの税金なのであるから、作ればいいとか予算消化とかではなく、有効的に作成されているのかどうか!おのでらチェックを致します。

・・・置いてあったパンフレットが10年以上前だったりしていて、ずっこける。

1、秋サケ ハンドブック

こちらは、社団法人が作ったパンフレット。

秋サケブック

 

 

ブルーを基軸にした、カワイイ秋サケ。子供と肩を組んでいるので、超巨大化した秋サケである。

秋サケハンドブックに登場している秋サケは、男言葉で話しているので、多分オス、かな?顔がメスっぽいんだけども?

つまり、今回の秋サケくんは、共演の子供の推定身長と同じくらい。120センチくらいはあるのだろうか?巨大だね!一般的には60センチくらいだったと思うな。120センチはかなりでっかい!(と、チラシイジリ)

表紙では子供と肩を組んでいますが、人魚かっ。人間が魚に触ると、そのぬくもりで魚はヤケドしてしまうほどの繊細さ。

秋サケ「ボクってすごいなぁ!」

 

 

それにしても、秋サケは栄養満点のスグレモノ!サケには、6月に北海道で取れるトキシラズや、1万匹に1匹と言われる幻のシャケ、ケイジ(鮭児)などもあるよ。お高いよ。私、元シャケ屋さんだから、どっちも見たことある。

秋シャケは、数が多いから安いです!昔は切り身でも特売で80円くらいだったりしたけど、今はこんなにペラッペラのくせに150円とかする。

食卓に優しい焼き魚は、どんどん減っていくのかなぁ。高いよね、魚。

ところで、パンフレットによると、北海道は鮭に力を入れていて、森の役目も大きいんだって。

知らなかったわ~。

森から出る水に栄養があるので鮭が育つんだって。

そうか、鮭が川を間違えないで戻ってくるのは、森の香りも影響しているのかしらん?

私の手元にあるパンフレットは2008年版。現在のものは文字が多すぎるから2008年版の方がおもしろい!

社団法人 北海道さけ・ます増殖事業協会HP → http://www.sake-masu.or.jp/html/05-01.html

2、農業の収入保険

平成30年も災害が多かった。大雨、土砂崩れ、地震による停電などなど。

農業は、災害だけではなく、暑さや雨量といった天候に左右されるので、収入が安定しないよね。(畜産は鳥インフルや豚コレラという脅威もある)

ナラシ対策と呼ばれる収入保険的なものは、今までお米など一定のものしか対象にならなかったと記憶していたけど。

収入保険の適用拡大し、平成31年1月からは、保険加入者(有料ですが)には、全ての農作物を対象に災害等の場合には収入減少を補てんするんだって。

保険は、「全国農業共済組合連合会」が相談窓口だそうです。HP→ http://nosai-zenkokuren.or.jp/insurance.html

青色申告者である農業者が対象らしい。掛け金が気になります。基準収入1000万円であれば、年間の掛け金は33万円ほど。

掛金・積立金・事務費は、国庫補助があるとか?一度聞いてみたらいいかもね。

農業経営アドバイザーらしいことを言いました!

3、農業の将来ビジョン パンフ

立派なパンフレット作っちゃって!写真付きでめちゃ見やすい。

ちょいちょい、政治的なメッセージもあるんじゃないか?的な意地悪な気持ちを持ちつつ読みます。

ふむふむ・・・。

(攻めの農林水産業 の実現に向けた新たな政策の概要 第2版 平成26年8月)→ http://www.maff.go.jp/j/pr/annual/pdf/semep_kaitei2.pdf

(農林水産業 HPより 基本政策より。どちらも同じパンフレット。)→ http://www.maff.go.jp/j/pamph/semepamph.html

農業用水の施設が、そろそろ寿命が来るので変えていかねばならぬ時期に来ていると。で、カネはどうするの?

農業用水を利用した発電、なんかも推進されていて、うまくいくといいよね。一気にやって一気に失敗、というより、徐々に導入して失敗体験を生かす方法がいいな。政治家って、成功をゴリ押しして自分の成果にしたがるからなぁ。

日本の食糧は、海外からの輸入に頼っていることが多い(飼料とか)けれど、海外は自国の食糧が足りなくなれば日本に売ってくれないよね。それに、海外輸入に頼り切ると、取引材料にされた時に困っちゃう。

農地を守りましょう。ということもやはり書いてある。

で、農作物にはお水を飲ませないとならぬので、水路は大事だよね。大雨ともうまく付き合っていかなくてはならぬ。課題は増えていくばかりね。

何気に山林も大事ってしらなかった。

森林から出るいらない端切れの木材・畜産物のフン・野菜の端切れ・食べ残しを処理する施設を作って太陽光で電気に代えたら、化石燃料に頼り切らないでリサイクルな仕組みで電力の安定発電が出来る!(日田市バイオマス資源化センターなど)

すごいぞ農水省!もっとやれ!

成功結果ほしさに、運搬代を援助してゴリ押しみたいなのはやめてネ♡

4、感想

私はこういう、枯渇燃料に頼らない努力ってめちゃ好きなのでテンションが上がった!

シャケの話から、水産・林業・農業って「水」を通して深い関係性があるんだって分かったわ。

今は、サンマが豊漁と言われているのに1匹198円もするので、安くなってくれないかなぁ。

秋が深まれば秋シャケ。お魚は高い。私でも食べられる秋シャケの季節が早く来い。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。