2020.11 夫はサラリーマンです。職場から年末調整書類を渡され、記入した用紙を私に見せてくれました。
夫「ひとりで書けた」
妻(税理士)「どれどれ、見せ給え」
令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書。
きちんと書けています。
夫「一応、妻は扶養ではない扱いにしたから。いっぱい稼いでいいから」
妻「あ、ありがとうございますぅ」
おかげさまで、私は夫の扶養から抜けました。
令和2年分 給与所得者の保険料控除申告書
夫「生命保険があるから、控除の紙も書いた」
出来ている。
令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書
夫「新しい様式のやつも、ひとりで書けた」
お、素晴らしい。夫は扶養がいないので簡単です。
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これだとツマンナイので、話を盛ります。
夫「新しい様式のやつも、ふざけて書いた。左側に給与年収を書くんだよ」
妻「え!年収700万円?盛りすぎ!」
夫「希望を書きました」
妻「年末調整書類は、七夕の短冊と違うよ!」
歩合や冬のボーナスがあるなど、金額が不明な場合には空欄でも大丈夫な会社が多いと思います。後で書き直せばいいし。実は、給与収入の見積額は、給与年収850万円以下の人には関係がないです。(じゃあ書かせるなっていう)
夫「見積額に多く書いとけば、やる気があると思われて冬にボーナスもらえるかも」
そうだね、意欲は大事っ!ってそんな訳ないでしょ!
夫「配偶者控除等申告書も兼用になっている。右上に配偶者の名前と生年月日を書くんだって。」
妻「ちょっと!私は”ぐうたらな妻”って名前じゃないし!形容詞が正しいのは認めるけど」
生年月日は非公開希望の気持ちは分かるけど、ちゃんと書かないとだめです。夫に年齢詐称している方は、段階的にバレます。(意外といるらしい)
夫「妻の所得見込みを書くところがある。妻の見積もり所得はいくらなの?」
夫「・・・・・・黙秘するなら、とりあえず100万円と書いておくね」
配偶者が自分の所得を黙秘する場合には、配偶者控除を受けられないわけだけど、自営業のように来年にならないと所得が分からないケースもあります。
配偶者の所得金額未確定の場合には、配偶者の所得見込みは多めに記載するのがお勧め(所得控除を少なめに計上し、多めに納税しておく)。
後日、妻が口を割ってから、サラリーマンの確定申告をしましょう。
サラリーマンの還付申告は、その年の翌年1月1日から5年以内ですから、ゆっくり申告できます。配偶者の所得見積もり額は多めに記載するといいかもね。
配偶者が所得を明かさなかったらどうなるのか、ですか?いいんじゃない、多めに納税しておけば。
なお、納税額が少ないと、住民税の段階で市町村が「あれ、おかしいぞ」と気が付き、お咎めが来ます。