年末調整は、今の制度に必要です。

2020.12 年末調整廃止論は、昔からあると思います。

けど、年末調整自体、申告難民となりやすいサラリーマンの納税者の権利を守るためにあるのでは?

税理士や会社の経理が「大変だから年末調整をやめよう。自分で確定申告すればいいじゃん」はいいけど、だったら、年末調整廃止でサラリーマン達が困らないような制度設計を考えなければならない。

だから、

年末調整は、市町村が行えばいいのです!

年末調整廃止論では、「従業員のプライベートが!」と言われることが多いけど、住民税の特別徴収には言及されることが少ないです。

住民税も所得税と同様に源泉徴収制度を導入し、一律10%税負担相当額の住民税を前取りして還付金を返金すればよいです。

これを言うと、申告納税制度の趣旨が~という反論があります。そうなのよね。

自分の税負担を思い知らせるために「申告納税制度」があるのではない。シャウプさんという、外国人が自国のよい制度を日本に置いてった(公務員の人手不足もあった)のだ、と私は思っている。

大切でいい考えだとは思うけど。

日本人は、自分の権利主張を美徳としない文化が根強い。だから、自分で計算をして納税する申告納税制度よりも、お上が税金を課税し納付書を送り、納税者が文句を言う方式の方が国民性にあっている気が致します。

話が逸れたけど、

年末調整廃止にするならば、先にサラリーマン達が困らない制度設計を作ろう!

会社の事務負担が過度になりすぎている。

なんでも押しつけられてもね。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。