いちじ支援金を入力ス

2021.4.5 顧問先のいちじ支援金の登録機関を務めるため、途中まで入力を手伝うことになります。

多くの伝統的な税理士事務所はこういうケースが多いと思います。(弊事務所はこうです)

いちじ支援金の申請書類・・・・。なにこれー!入力事項がたくさんある・・・・。これを納税者がやるのは酷ですよぅ。

なお、会話は盛っており、部分的にフィクションです。

納税者「支援金うけたいです~」

わたし「弊事務所、確認登録機関に、エントリーしておきます!」

納税者「必要書類、揃えておいてほしいです~」

わたし「ん・・・・?それは事業主さんの仕事ですけど・・・・。申請内容、読んでおきますね」

わたし「売上帳を作成するから、資料ください~」

ん・・・・・?確定申告時期と重なり、結構しんどいぞ、これは。売上帳だけではなく、経費の会計処理もしておかないと分からなくなる。

わたし「預金通帳のコピーください~。ん?なんです、この出費は?」

納税者「それは、じつはかくかくしかじか。どうすればいいでしょう?」

わたし「あ、今それどころじゃないですけど、調べておきますね」

納税者「コロナの長期化で・・・・。他のビジネスをやろうかと思うんです」

わたし「そうですか~。専門性の棚卸しや、営業方法の目先を変えるのはいいことです!○○さんは、コロナで売上げが落ち込んでいますけど、ご自身が否定されたように思わないでください。自信持ってください!みんな苦しいです」(全力で励ましたつもり)

納税者「ネットで見たんですけど、こういうの経費にすれば節税になります?」(全然きいてない)

わたし「なりませんっ」

*****

翌日。

納税者「申請手続き始めたいですけど、帳簿作成、まだかかります~?」

わたし「かかります!!」

*****

わたし「売上帳、できました!」

納税者「パソコン分からないから、どうすればいいですかね?」

わたし「ん・・・・。申請はご本人でしていただきます。わたしは申請代行できません。・・・・。また弊事務所のパソコン貸しますから、一緒にやりますか・・・・。」

支援金申請に必要な基礎書類、確定申告書2年分、概況書2年分、メール詳細2年分、法人登記簿、これらPDFと帳簿は、税理士事務所で揃えておけばめっちゃ便利なのですよね・・・・。

プリンターやスキャナーをお持ちでない納税者もたくさんいます。コンビニでやればいいとか、現場見てない人の意見です。(PDFは結合して提出せよという無茶ぶりもあった。事務局はいやいや仕事してるんか)

納税者「老眼鏡忘れた~。センセイ、数字得意でしょ?売上げの数字、入力してくれません?」

わたし「ん・・・・?いいですよ~」

納税者「センセイ、今入力した数字間違えてます!関係ない月の売上げとはいえ、気をつけてくださいよ~!」

わたし「あ!すみません、助かります、すぐ訂正します。・・・ん、ひょっとして老眼鏡なくても見えてます?」

月別売上げ2年分も、円単位で入力するらしく、会計ソフトから抽出するので、税理士事務所の協力があると手早い。(これ意味あるの?事業の継続性の確認のため?)

*****

中小企業庁様は、士業が行う確認業務は簡単だから1件1000円で十分だ、とおっしゃいますが、だったら事務局は1件いくらなんですか。システム料だと言われるのでしょうけど、持続化給付金等のシステムを使い回せなかったんですか、そうですか。

私はしませんけど、無償対応(お国から1件1000円)の税理士さんは限界なんじゃないかしら。

士業が給付金支援を無償・格安で行うのは限界があるように思います。業務効率化で出来る事務所があれば助かるんだけどな~。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。