2021.4.21 東芝が、イギリスの投資ファンドと話をして、非上場化を目指したものの、世論(マスコミ?)から反対され、社長が利益相反行為を疑われ社長は大至急辞任し、買収はなくなり、外資から「なんなの!信用問題じゃん!」と言われたらしいです。
わたしは買収だの利益相反だの、よくわかりませんけど、
外国の事情については分からないものですよ。
日本の法律ではこうですから、と法務チェックはあったかもしれないけど、日本の場合、不文律が優先されるんです。
テレビニュースやネットでは、「東芝は日本の技術力を外国に売るのか!」みたいな感情論があったようです。社会インフラを担っているので、簡単に外国に売却できない事情もあるとニュースでやってたわ。
外国ではどうだか知らないけど、日本は法律ですべて解決する仕組みになってないです。
EUやアメリカのように、組織が大きくて多民族な国は明文化するのが正義だけど、日本のように農耕民族でムラ社会は、法律には従うものの周囲との調和が一番大事なのです。
日本はネ、ほぼ単一民族で一定の認識が統一されていて、災害が多いのもあるし、周囲で助け合わないと生き残れないのです~。
排他的なの止めようよ、という意見もあるけど、これまでの歴史には意味があるのです。
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昨今、後継者不足とか、事業承継とかM&Aとか聞きますけど、その会社や店にいるスタッフがいる。
雇用を守るためだから、事業転換が必要だから、という正義ってあるよね。レガシーシステムをコストかけてシステム導入しても、働く人の理解が得られないとうまくいかない傾向にあるようです。
WEBのスキルが足りない人を廃棄するということも行われているようですが、それを嗤う人(おじさんは、PCできなくてお荷物だよねという意見)は、いつかあなたがそれ言われるよ。年寄り嗤うな行く道だ、だよ。
事業承継するとき、M&Aをするとき、後になってそれが合理的だと分かっても、今、目の前の彼らに説明して納得してもらわないとならぬよ。
東芝の買収失敗の原因は、法律ありきで判断して、世論への根回しが足りなかったのでは。
歴史が長くてユーザーが多い日本企業について、国民の中には「国の財産」と思う人もいるのです。
みんなの納得感なのです。