公開研究討論会2022 東京・新宿 当日現地レポ

2022.10.7 第48回 公開研究討論会が新宿京王プラザホテルで開催されました~。開場とWEBとの併用開催でございます。

・新宿にて開催

最寄り駅の神奈川県川崎市の登戸駅から小田急線で20分ほど。

新宿駅から徒歩5分くらいで到着します。近いな~。外でプラカード持たされる会員がいなくて良かったと思います。

当日はあいにくの雨でございます。3年前の札幌は台風だったよね。

 

・会場の様子

受付後、会場へ。今年のハッピは緑色です。

 

通りかかりの方にお願いして、後ろ姿を記念撮影させてもらっちゃった。お揃いのハチマキしていて、カワイかったよ~。

さて。討論会は12:30~18:15

懇親会は18:45~20:15(短いぞ!)

新潟・金沢の際にはランチ弁当がありましたが、札幌からなくなりました。参加人数多数で会場の対応困難だからだそうです。まぁそうよね。あと、今年はお土産も無し。抗体検査キット1個(すぐ検査して、陽性なら即帰宅)と、京王プラザホテルの水があったけど・・・・。

・始まるよ!挨拶など

討論会のはじまり~。

司会の方のご挨拶の後、狂言師の方の拍子木(というの?)が鳴らされ!

(画像は休憩前後の拍子木)

かっこよいムービーが上映。(順番はうろ覚え)

江戸から東京、そして未来へ。(というテーマが表現されていました。素敵だったよ!)

次に、開会のご挨拶です。

次に、公務の関係で先に小池都知事のご挨拶。税理士を徴税のツールと思ってるように感じて残念な気がするわ。(東京都の)税制調査会でも議論してまいります、と言っていてあんまり税理士業界のことや税理士の心情には詳しくないみたいです。太陽光のことも触れていました。開場は「有名人キタ~」な雰囲気があり、存在は華やかです。来てくれてありがたいよね。挨拶の後は、すぐに退場されました。

次に、日税連の神津会長のご挨拶。東京会の先生なので、ご自身が当時研究員として参加した時のことを話していました。公開研への思い入れがあったので、会場開催できてよかったですね。コロナだから、今年の開催も判断が難しかったようね。

 

次に、東京会の足達会長のご挨拶。

会場参加者は800人ほど、WEB視聴者も800人ほどだそうです!

国税関係からの来賓として、国税庁の税理士監理官と国税局の総務の人たちがご参加。来ていただいてありがとうという気持ち。ただ、「監理官」てネーミング、好きではありませんねぇ。

・第一部 税制の歪みを糺す

1 デジタル化社会における税制のあり方

デジタルインボイス、情報の非対称性解消のための税務情報開示について、論文の内容をより分かりやすく発表してくれました~。

私は論文読んで参加したので、より理解が深まりましたよ。

論文を読んでない会員でも、発表だけで概要が分かるようにまとめられていて素晴らしいです。

デジタルインボイスは、意見が割れたようですね。お疲れさまでした。

2 経済事象の多様性に対応した税制の改革

シェアリングエコノミーの現状の税制と、未来のあるべき税制について、分かりやすい発表でした。特に43頁は、インボイスの免税事業者についての記載が分かりやすく。価格トラブルの視点や匿名性の利点など、「言われてみればそうだな」と気付きましたわ。

意見も分かれ、最後まで喧々諤々だったようです。お疲れさまでした。

女性の声が優しくて、ずっと聞いていたい。

(グループ2の発表が終わった後、「え、トイレ休憩ないの?じゃ、ちょっと行ってくる」な人ポチポチいました。最初に、”休憩は少ないので適時休憩を”のアナウンスがあってもよかったかも。)

3 ふるさと納税と地方創生

今年のぶっちぎりナンバーワン。

論文も金メダル、発表も金メダルでした。(私にとっては)

前半は寄付文化を民俗学の視点からの論文です。どうして返礼品を当たり前に受け取るのか?という論文でした。泉佐野市と邑南町にふるさと納税についてインタビュー。これは討論会ならでは。泉佐野市はふるさと納税が始まる前の財政が破綻寸前で悲惨だったようです。それぞれ、地域の悩みはあるよね。温度差も感じました。

地方の経済、ガチで考えないとヤバいですね。

後半は、地方税制についてです。よっ!待ってました!

法人住民税を減税し、地方消費税と交換しよう、の提言は、私はとてもいいと思います!

多分だけど、消費税の国と地方の割合を変更するだけ、というお考えですよね。

消費税の10%の内訳を、たとえば国5%地方5%にして

地方法人税と法人住民税を「法人税」に一本化する、というお考えですよね。(ですよね?違う?)法人の納税額は同じになり「える」よね。

いいじゃん。簡単だし、分かりやすい。法人税率を下げて国際的競争とか言うけど、実際のところ外国法人が日本でビジネスする時って社会保険料がネックになるから法人税率だけ下げたところで誤魔化しであることがすぐバレるんだけどね・・・・。

会場の空気はさほど熱量を感じなかったけど(ご発表の先生が消費税増税かと誤解させるように言うからいけない)、私は良いと思いますよ!

それを実現すると東京都の税収が減るのですが、地方があって都会があります。地方の崩壊は都会の崩壊です。ほんと、それ同感です。

自分の自治体だけでは成り立たないのだから、全体の総和を考えないとならないと私も思います!(私のような協調性のカケラもない人間でも思うんだから)

・休憩あり

第一部と第二部の間にトイレ休憩あり。(狂言師の方が、拍子木を鳴らしてくれます)

休憩時間は、ワンフロア下がって4階にコーヒーを用意してくれていました。行列よ!

東京会の先生たちの写真展覧があり、ほぉ~東京にはこんな良い場所があるのねと眺めて、会場に戻り後半の発表会参加しました。

画像の左側は大行列

発表が終わり、懇親会までの時間にコーヒー会場を見に行ったら、こんな感じでした。

紅茶をいただいたけど、私ひとりじゃ申し訳なくてすぐ退室した・・・・。

こういう時に平然とティーを飲めない小心者の私は、庶民のままがお似合い。

・第二部 人生100年時代における資産形成と税制のあり方

チームA 若年層~教育・学びなおし~

働き方や学力格差についてのご発表。論文をより分かりやすく説明されています。(偶然にも?政府税調で学力格差の専門家を呼んだ回があったので、わたしは理解が早かったです。ドヤ)

支援策の税制インセンティブ(エンジェル税制や勤労学生控除)については、どうなんでしょ。

論文にはなかった(ありました?)、様々なアンケート結果が分かりやすく発表されていました。

会場のアンケート時間があり、盛り上がりました!

”今の18歳も昔の18歳も、さほど思いに違いがないように思いますが。会場の皆さんにお聞きします、挙手してご参加ください”

「18歳の頃を思い出していただき」(会場大ウケ。あの頃に戻りたいよ、の言葉が漏れるという笑)「子供のころの夢はありましたか?」

私は挙手しましたけど、会場の40%以下かな~。

チームB 働く世代

バー・アバンティのようなの様子が映し出され、オジサン二人で飲みながらトークしているちょっぴり芝居に、会場の雰囲気がかなり和みます!

日本は「貯蓄から投資」は進んでないこと、米国は投資が盛んで、確定拠出年金の導入が早かったことも寄与しているとのこと。

(では、「投資した後」の結果はアメリカでも出ていないということね)

(おのでら:そりゃ、アメリカの家計金融資産の割合は高いですよね・・・・。現預金が株式や債券になってるんだから・・・・)

・副業による資産形成(雑所得通達!)

事業所得と雑所得について触れ、300万円雑所得の通達とパブコメについても発表がありました。

発表日10/7に通達が出され、「ボクが提出した当初の損益通算に制限を設けると良いのではという発表者のパブコメは不採用でした」と明るくお話され、会場が大ウケしました!お人柄と言い方ね。

発表当日だから知らなかった先生もいたでしょうから、鮮度の高い有益な情報をありがとうございます。

(おのでら:300万円帳簿雑所得の通達、混乱しないかしらね。まだ原文読んでないけど)

・イデコとNISAの資産形成

公的年金や退職金については割とカットでしたが、論文、面白いです。

投資の話題がメインな印象が強かったです。利回りの話が多かった気がします。

私は、投資の分野は確実性に欠けるのでクライアントには勧めてないです。営業も多いし。国を挙げて推進している国の都合も分かるけど。私は今後株価がザクザク上がるとは思っていないので、NISA・イデコはあんまり興味のない分野です。

なので、こういう発表で勉強できてありがたかったな~。

投資関連の論文は未読なので、今から読みます・・・。チームBの発表の尺、少し多めだった気がします。熱の入れようが分かります。

チームC 高齢期~財産管理・承継~

論文を読んでの参加です(間に合った)!

発表では、健康寿命の話が会場の熱量が高かったです。そうだよね。

信託の話は委託者・受託者・受益者、が難しいのですが、慣れるしかない!

オーナー経営者が認知症になったら、の話題は、会場の注目度高いように思えましたわ。身近に起こり得るし税理士も困りますねぇ。しかし、どこまで踏み込んでいいのやら。

寄付の遺贈の話題に次に、贈与税と相続税の一体化の話に移ります。政府税調視聴で聞きなれているので、割とすんなり(ドヤ)。

相続時精算課税と生前贈与加算の提言がありました。独創的で、こういう自由な提言て良いなと思います!

おのでら:相続税は、被相続人のうち9%程度の方にしか相続税課税対象とならないので、相続税を減税すると一部の国民への優遇・格差拡大になります。公平感を大事にして税制を構築してほしいです。

・閉会

すべての発表が終わりました!

講評を東大名誉教授で政府税調会長の中里先生がしてくれます。毎回、スピーチが短いです。

タクシーの中の広告は「請求書代行」なので時代はこれからだ、メタバース上の資産の会計(税務も?)について、消費税と国際課税、などのお話をされました。

怖いのは成功体験で同じことしかしなくなると下降していく、と私はメモしています。

閉会の辞を藤曲先生がスピーチをされ、

拍子木が鳴り、第48回 公開研究討論会は終了しました。

今年も勉強になりました、研究員の皆様ありがとうでした~。お疲れさまでした~!さて、懇親会ぼっちへ。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。