2022.11.7 今日は、川崎市多摩区役所にある多摩市民館で、法人会主催の年末調整制度の講師をやりまーす。まちの皆さん、よろしくです。
税務署は、「年末調整はインターネット動画で見て。もう説明会はしません」な方向性のようで、正式な年末調整説明会は行わなくなったようです。
今日、メインで話す内容は以下です。
1、年末調整をしない人
乙欄の方、今年の給与収入2000万円超の方、年内に退職した方は、年末調整をしないです!
今回、上記の方がいない事業所を念頭に説明をします。
2、年末調整の書類
① 令和5年度 扶養控除等申告書
通称マルフです。
右上の名前、フリガナ、住所、生年月日は必須記載です!
来年(令和5年)の源泉所得税を甲欄にし、来年の年末調整を受けるために必要です。扶養関連情報を書きます。扶養がいなくても提出します!
② 令和4年度 基礎控除申告書 兼 ~
(令和4年度 基礎控除申告書 兼 配偶者(特別)控除申告書 兼 所得金額調整控除申告書)
通称マルキ・キハイショです。(まだ定まらず)
右上の名前、住所を書きます。基礎控除48万円を受けるために必要です。
配偶者控除or配偶者特別控除を受けたい人は、右側の真ん中あたりの配偶者の情報を記載します。
下の所得金額調整~は、多くの方に無関係です。(今年の給与収入850万円を超え、かつ扶養と障碍者控除に関連がある人だけ書きます。)
③ 令和4年度 保険料控除申告書
通称マル保です。
右上の名前、住所を書きます。生命保険保険料控除や社会保険料控除などが無くても、「ないよ」の意思表示のために提出します!
3、年税額の計算。計算シート
従業員が数人のためなど、給与ソフトを使わずに年税額を手計算している方に朗報です!
国税庁より、令和4年10月から便利なエクセルデータが公表されましたっ
「国税庁 年末調整計算シート」で検索するとヒットします。 → https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/annai/nencho_keisan/index.htm
エクセルデータがダウンロードできるので、使ってみて!
がんばろう!年末調整!
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基礎控除と配偶者控除と配偶者特別控除は、年末調整では限界です。
年末調整対象者を年収900万円以下にし、配偶者特別控除は医療費控除と同様に確定申告に限定するなどの制度改正が必要です。
2年目以降の住宅ローン税額控除も事業者の資金繰り上不利なので年末調整対象から外すべきです。