2023.2.22 裁判所へ、脱税事件の判決を聞きに行ってきました。法人税法違反。架空外注費で利益圧縮。今回は判決です。
執行猶予がつきました。社長の罰金1300万円。(既に実体のない各法人に多少の罰金あり)
12月、偶然に傍聴した脱税事件の続きです。
(関連過去記事)→ https://mina-office.com/2022/12/24/bouchou-houjinzeihou/
1月の弁論も聞いてきました。
(関連過去記事)→ https://mina-office.com/2023/01/21/datsuzei-kizoku/
法人を複数設立し、3億円近い架空外注費を計上して6800万円の脱税を行った事件。
当然、本来納税すべき6800万円は納税になるし、重加算税はかかるし、延滞税はかかる。
それと別に犯行を行った社長個人の罰金が1300万円、懲役1年だが執行猶予3年。
留置されたら(?)1日あたり5万円で計算するとのこと。一日当たりの日給高いですね。お金持ちですもんね。
裁判長は、「これから真面目に会社経営をしなさい」のような言葉で締めくくり。
悪質な税逃れをしたが刑務所に入ることもなくご自分の貯金から罰金を払えば済み、お金も仕事も十分あるのだし、ご本人からすればかすり傷程度のものだったのかも。
私は、職業上、納税者に正しく税額計算し期限内納税を指導している。生活費と区分けできないからと、経費を諦める(諦めさせられる?)自営業者が報われないなぁと思う。
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脱税事件の判決時間まで15分くらいあり、隣の法廷の傍聴へ。内容に興味がなかったけど、そんな理由で傍聴をしてきました。
オレオレ詐欺の運び役の事件で。30代の男性。スウェットの上下で留置所から警察の方同行。検察からの受け答えからして、相手の話を理解してから話すのが得意ではなさそうだった。
たとえば、環境に恵まれなくても、生まれながらの特別な資質に恵まれなくても、実家から早期に見放されても、
自分で頑張れる局面はあったと思うんだよね。厳しいかもしれないけど、恵まれていない人は、周りのせいにして自分がフテくされていても誰も助けてくれないから、どこかで自力で這い上がる努力するしかないよね。
知らない人からの変な依頼を、(きっと本当は犯罪であろうと分かっていたと思うけど)お金につられて言われたとおりにしちゃって、その後は這い上がれなくなるのは自分のせいだよ。
毎月の返済5万円と生活費が払えなくて、犯行に及んだとしても、許されない。
裁判だから、情状酌量の余地アピールもあったと思うけど、だからって罪はチャラではない。
裁判長がこの事件の要点をまとめていて(検察が不慣れでもあった)。
私はこのような環境に恵まれなかった犯罪者が、この先どんな仕事にありつけてどんな老後になるのかと考えた。
もし、環境に恵まれていたら、お金に困っていただろうか。ひとり都会に出て、貯金もツテも保証人もなく、仕事や住まいは限定されたであろうことは私でも想像できた。
けど、一線を越えた彼に同情をしない。
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脱税貴族さんが今の地位でいるのは、貴族さんが恵まれた環境下にあったからです。その環境にいたから、努力が報われたのです。
脱税貴族さんの1日の価値は5万円と計算されました。
庶民にとって、週に7日働いても、月5万円の返済は容易ではないです。
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私は、帰りの千代田線で、2つの事件の2人の人生の差を思った。世の中には公平なんて無いのね。
公平とは目指すものなんだろうな。