生命保険会社の管理指導部からの電話

2023.6.29 なんてことはない、「聞き間違い」の話です。

某生命保険会社から、おそらく代理店の件で電話があり、

「○○生命保険の管理指導部の××と申します」

どうやら、また担当が変わったらしい。弊事務所では保険営業は行わないので、こっちからの用事はないわよ。

ん?”管理指導”って言った?

「ご挨拶に伺いたく」

わたし「管理指導部とおっしゃった?あなたがお越しになるのですか?」

「はい、私がお伺いします」

わたし「部下の方ではなく?(部下の管理指導をする方が電話してきていると思っているわたし)」

「はい、私がお伺いします」

わたし「管理指導部とおっしゃった?管理指導?」

***

関連する業者は、大切にするのが本来。しかし、こっちが利用される側になるなら、話は変わるわね。

生命保険は好き好きがあり、かつ有効な場面は限定されるんですよネ。どこでも契約できるから、あえて税理士が乗り込まなくても納税者が自己責任で契約してくださればいいというのが私の考え。

ただ、納税者がご自身で保険を探し、”たくさんの保険営業と商品があって納税者がクタクタにならないように・資金繰りに苦慮しないように税理士関与があると便利であろう”、みたいな考えが出発点で税理士組合から代理店登録の推奨があるようです。

実際、クライアントに税理士が把握していない保険営業が入ると、保険営業マンに惚れこんじゃうのか、資金繰り無視して非現実な保険に加入したがったりする。(呼び出されて世間話を聞かされ、メリットに乏しいその契約に反対した。当該クライアントからは顧問契約を切られるという。まぁ保険契約だけが理由ではなかっただろうけど)

私は納税者に保険を売って稼ぐタイプの税理士ではなく、クライアントサービスのつもりの代理店登録だったのです、ところがですよ。生命保険会社にとっては、考えが違うよね。

振り返れば、某生命保険社は、

”贈与税というものがありまして基礎控除は110万円”と”ご教示”くださったり(さすがにそれは誰でも知ってますよ・・・・)、

”この商品はこんなに節税になるので法人様にお勧めしてください”だったり(単なる課税の繰り延べだし保険会社が儲かるだけの商品)

”先生は保険契約を取ってきていないので、このままだと代理店を取り消しします”(すぐ取り消しして、と言ったら1年間継続させられた。なんでだ!)と言ってきたりしてきた。

ははーん。そっちからすれば、税理士というものは、生命保険会社が管理指導するもの、なんだ。それは私にとっては楽しい単語ではないな~。

***

わたし「管理指導、とおっしゃいました?」(しつこい)

「いえ、川崎西支部担当、と申し上げました」

おっ。そうですか。

わたし「すみませんでした。管理指導部と川崎西支部を聞き間違えました。失礼しました。支部でお会いした時に名刺交換してくだされば充分です」

と電話を切る。

管理指導部と川崎西支部を聞き間違えるとは、わたしもヤキが回ったもんですわ。

しかし、担当者の”そちらの聞き間違え”対応はグッドでしたね。(代理店登録いただいている先生方をご担当させていただいている××です、と名乗るべきでしたね)

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。