税収増で所得税減税の案。コロナ給付の成果か

2023.10.21 なにが税収増を「還元」だよ、国のお金はみんなのお金なのに。コロナ支援等で使ったお金とのバランスがとれているのか?

税負担が減るのは個人的に嬉しいけど、選挙を見据えた有権者へのスリヨリのために「税金で集めたみんなのお金」を使うとすれば、それは違うと思うんですけど。

NHKによると、昨年度の税収が前年度比4兆円上回り71兆円になったと。→ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231020/k10014232311000.html

77兆円とも言われた、コロナ予算。正確な数字はつかみ切れてないけど、かなりの税金が給付金・支援金として市場に出回ったんですよね~。

終わってみれば、過剰な支援だったという批判もあるでしょうけど、あの支援がなかったら厳しかったと思う。お店にお客さんが来ないから、心が折れてたと思う。今でも、コロナ前に戻ってない町の自営業は多くあるよ。

それで、そりゃ、財政出動として市場にそれだけお金が出回れば、税収は上がるよね。仮にコロナ予算77兆円を投入して4兆円の税収増だとすると、だいたい5%くらい戻ってきた単純計算になるわけで。(地方税等を含め、内容を精査しないと言い切れないけど)

それを国民に「還元」するために所得税減税を検討、低所得者にも恩恵があるように給付金も検討しているんだってさ。

その、国のお金が自分の自由になるかのような考え方が気に入らないけど、自分の納税額が減るのは嬉しいのが本音よね。恩恵はしっかりうけますよ~。

予算が足りなくなる前に増税するのか、お金を印刷すれば良いだけの話なのか?

今は、ウクライナ情勢を起因とした燃料高騰による物価高。人材不足による自然発生的な人件費高騰。それらに伴って最低賃金を上げ(公務員の給料も上げ)、パートの雇用調整問題のため、130万円の壁※ 対応をする。。。

※(パート主婦は社会保険加入になると手取りが減るため、繁忙期の年末付近に休んで年間給与額を130万円以内に給料を抑える行動を130万円の壁、と言ったりします。実際には、そんなにたくさん働きたくない人もいて、社会保険加入や夫の年末調整といった制度のせいにしてシフトに入らないだけのこともある。)

インフレ局面では、貯金の価値が減るので株式や不動産にお金が流れがちなのかしら。株価上昇、政府主導の株式投資後押しもあり、外国人投資家から見ると日本株は割安だから(自国の株式への懸念でリスク分散している可能性ある)日本株が買われているらしいです。

社会情勢による税収増もあるのかもしれない。一過性かもしれないね。

前年度比較で税収増だからといって、バラマキされてもね。

国のお金が足りなくなったら国債発行すれば良いとか紙幣を印刷すれば良いという方がいたりして、度を超えて紙幣を印刷するようなことはないと思うけど、

政府は日本の貨幣価値が下がるような行動はしないで欲しいと思う。。。。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。