コメ不足だから耕作を増やせというけど

2025.4 昨日、事務所でNHK聴き逃しラジオを聞き流ししていました~。

今、5キロのコメって4000円超するのね。耕作を増やしてもずっと今のコメ単価じゃないから、リターンを考えてから♡

・NHKラジオのコメ不足問題

NHKラジオ番組では、コメ不足について話し合っていまして、なるほどなぁ~と聞いてましたわ。

お米が値上がりを期待して誰かの買い占めなら、あらかじめ倉庫がないとならないと思うですよ。

コメ農家が、取引実績がない業者にコメを売りましたとインタビューで答えていたので、まぁ、投機目的コメ買い占め業者の存在がゼロではないと思うんだけど、そんなに買い占めを続けるってあるのかな?闇米みたいな??売り先はどうするの?

令和7年3月まで、飲食店などでライス価格があんまり値上がりしていなかったのは予定価格というかあらかじめ約束していた価格で仕入れるからかもしれないけど、4月からどうかしらね。

コメの価格が値上がりしたのは政府のせいとか、減反政策が悪いとか言われているけど、私はそれには疑問に思います。

農家の苦労と努力、たくさんありそうだし。

・供給量を増やせば

コメの値段は政府が決めているわけじゃなくて、需要と供給なので、市場にたくさん出回れば価格は安くなると言われてる。政府の備蓄米が供給されれば理屈の上ではコメの価格は値下がりするはず。・・・・まぁ、どんなコメでもいいやって人が多ければそうだけど、主食だからコメを選びたい人はいるので高級米は高いままです。

政府に出来ることには限界があると思うんです~。コメ単価の上限を政府が決められないでしょ。人気のコメは高いままでいい。急速な物価高騰の対策なら、消費者へのお金配りの方が効率的と私は思います。

配給米を投入してもスーパーのコメはまだ値下がりしてないです。市場に出回ってないのもあるけど、高値で仕入れた米は、それ相当額で売らないとならないのでは。

配給米の市場供給を知った買い占め業者が、今のうちにと買い占めしたコメを投げ売り価格で売却すると供給量が増えるという算段だったのかしら。

投機目的で買い占めたらしき米を、引き取るスーパーマーケット等がいなかったのか、買い占め業者は少なかったのか、通常米の価格は安くならなかった。

買い占め業者じゃなくて、多数の一般消費者が一家に20キロずつ、だったりしてね。

・減反政策が悪い?

私は減反政策自体が悪いとは思っていなくて、コメが余ってしまった時期があってコメの単価がすっごく下がったのよね。税金で農家に補填した気がするけど、永遠に継続できないよね。日本人が米よりパン・麺を選んだからコメの需要が減ったと教わった。

昭和時代、減反政策に抗ってきた農家さんが多くいて。結果的に、コメ単価が低いなるとやる気が出なかったんじゃないかなと思いました。

今は、減反政策の効果もそうだけど、コメ農家が高齢化して後継ぎがいないから、自然減したコメ耕作地域もあるんだろう~。

耕す人がいてくれなければ単なる遊休土地だもんね。遊休農地があるから使ってみようかって前抜きに思えるのはイイね!手持ちのアイテムを使えばいいなら、新規投資額がほぼ無しで出来るもんね。

遊休だった農地を草取り代わりにと、タダ同然で貸してた土地を返してもらうのはよくないよ!次が見つからないよ!

転作も微妙かなと思いました。だって、毎年、この米価とは限らないから。

コメ農家の高齢化はず~っと言われていて、じゃぁ余ってる若者を農業へという作戦もあります。そんなに簡単じゃないんだけど・・・。

・コメ高値は続かない

ネギでもキャベツでも、通常の値段に戻れば消費者から話題にもされないのが普通です。

米農家さんは、今回の単価がずっと続くと思わない方がいいと思いますよ・・・・。

わたし、確定申告期の税務支援で知ってるけど、ちやほやされるのは必要な時だけで、通常期は元に戻るよ・・・・。

先週、後ろの席の2人組マダムがトークしてたの聞くともなく、積極的に耳ダンボにして聞いてたけど、「毎年お米を発注していた農家さんから、今年で最後だからと強気に言われたからもう買わない」言ってました。(ディスカウント客かもしれないのでどっちが悪いと分かりませんけれども)

単発だと単価が高いかもしれないけど、一番大事にするのは毎年お願いしてくれるお客さんだよ!!(これは、築地で教えてもらった財産のような知識)

初めて発注してくれる新規客は大事にするけど、最優先は毎年の馴染み客だからね!農家さんは客単価が低いからたくさんのお客さんから受注したいんだからね。新規客は定着するまで時間がかかる。いつか馴染み客になってもらいたいですね。

・農業を法人化がうまくいかない

近隣の小規模農業を複数集めて法人化してみんなで農業をやればいいという発想を教わったことがあって、法整備も出来てる。法人化じゃないけど、経営はそのままで機械だけ一緒に買ったというケースもある。

けど、うまくいってないこと、多くあるみたいです。

秋田県の八郎潟というところがあって。令和6年秋に現地視察してきたんだけど。潟を埋め立てて新しく田畑を作ってあらたに日本人を募集して入植した。格安で土地を与えて、農作業経験も知識も学校で教えた。同じ知識を教えてみんなで同じ耕作をさせたかった。けど、うまくいかなかった。

八郎潟で書籍を購入して読んで、お金で人の気持ちは変えないし、仕事をする上で順列は出来てしまうので、負担とリターンがチグハグなシステムだと不満が出やすいなと分かりました。これね~。思ったことたくさんあって今回書ききれないけど。

農家って雇われないから、職人気質になりがちなんじゃないか。ウチの畑ではこのやり方にするから!なこだわりがあるのではないか。やり方を強制されることに抗う心意気があるのではないか。わかる。お金は欲しいよ。けど、作業は好きにやらせてもらうよ、機械じゃねぇんだ。

そっちの都合だけで電子申告や電子納税を押し付けてくるな課税庁!会社さんごとに事情が違うんだ!な、感じだよね、たぶん。

ちなみに弊事務所はほぼ電子申告。電子納税の利用率も高いです。けど、押し付けられるなら話は別だ!

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。