寡婦寡夫控除は古い考え方!

うちは夫婦で2人暮らし。子供はいない。私が先に死んだら、夫に寡夫控除を。

シングルマザー・シングルファザーにも寡婦寡夫控除を。

1、寡婦控除・寡夫控除とは

寡婦寡夫控除は、結婚後夫を亡くした妻や、離婚後子供を扶養している場合で所得500万円以下の人に適用がある。
どうやら、寡夫控除の方は、歴史が浅く、最初は寡婦だけだったみたい。

男性は仕事があるけど女性は仕事がなく社会的弱者である、という考え方だったんだろうね。昔の働かざるを得ない女性は、苦労しただろうね。腰掛けで結婚したら辞めることがヨシとしてた時代。就職が花嫁修行の一貫だったりしていたみたい。

で、働き手を失った妻や母子家庭は税務上配慮してあげよう、というのが寡婦控除。27万円の所得控除。母子家庭で合計所得金額(給与のみの人は給与所得控除後という意味)が500万円以下は特定寡婦で35万円の所得控除。

最近まで男性には適用がなかったのは、適用がありそうな男性が少なかったのと、税務上の配慮は必要ないという考えだったのかな?こんなの男女差別だよ。

私が死んだら夫に遺族年金が?

平成26年4月だったか、公務員の妻を亡くした夫が遺族年金請求できないことを提訴したことから、社会保険の制度改正が行われて。妻を亡くした夫でも所得要件を満たせば遺族年金が受け取れることになった。それでもなお、男女差は存在しているみたい。

・・・私が死んでも、夫がもらう遺族年金はちょっぴりなので、もらわないと思うけどね。自分の年金の方が有利だから。一人一年金の原則。

そもそも今死んでも、受給要件を満たさないから頑張って生きるよ。

2、寡婦寡夫控除は、昔の考え方のまま時間が止まっている。

最近では、夫婦が力を合わせて家庭を作っていくという形に、様々なあり方が出てきた。昔は女性がご飯をつくって待っていたけど、保育園のお迎えを夫がやったり姑がやったり。同性カップルもちらほら。

今は、結婚という選択肢にとらわれずに出産する生き方もあるよね。この場合、寡婦控除はない。

なんで!結婚届の有無のみで税務上配慮するしないを決めてよいの!?税は実態をみるのに、どうしてどうして怒!

結婚歴がない人は、「寡婦」「寡夫」に該当しないんだって。寡婦寡夫という言葉に該当しないから、憲法違反で争っても負けるんだって。

そっか…

じゃあしょうがないね。ってなるわけない。理解はできるけど全然納得いかない!

3、寡婦・寡夫控除の改正がありえる

しかし、大丈夫。平成29年の税制改正では盛り込まれなかったものの、寡婦寡夫控除、扶養控除を始めとする人的控除は、世の中の実態に会わせて少しずつ変えていこう、という話し合いがあった。

反対意見もあると思うけど、議論はされていくよ。何年先か、分からないけど、「法律」が多様な生き方を認容する方向にあるよ。

多分、寡婦寡夫控除は、男女差別がなくなるよ。今は、男性は離婚後に子供を引き取っても適用がないし、所得制限もある。女性は未亡人であれば所得制限がある。

寡婦寡夫控除が、一人で二人分頑張るおうちを応援する、という制度趣旨なのに、所得が高い人にも適用があるのはよくないんじゃない?

そして、所得制限をつけるべきだと思う。税逃れのための養子縁組などが出来ないように整備が必要、など課題はあるけど、取り組むべきよ。

シングルマザーが寡婦控除の所得控除が受けられないと知ったとき、ひどくショックだった。(当事者は気にしてなかったけど)税務メリットの話ではない!精神論を言っている!こんな後進的なことで、少子化だの女性の社会進出だのほざくな!という気持ち。

女性にも男性にも、多様な生き方を認めていこう。

結婚に関するテーマは、賛否両論がある。多くの人が納得することが大事だけど、政治の道具にされやすいんだよね。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。

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