なんでコーポレードガバナンスがなんとかって言うの?

某印刷会社から株主通信が届いた。最近、大企業がなぜ「社会貢献」を頑張っているのかが分かった。

コーポレートガバナンスとは、「企業統治」のこと。ざっくりいうと、取締役が勝手に決めないで、経営者・株主・従業員・取引先のみんなが納得するような会社運営にしよう、という感じ。

会社は株主のもの。最近では環境への配慮などの社会貢献を考慮している会社が増えた。内部統制というのか、社員を大事にしてますアピールとか。

資本主義なのだから、配当さえしてくれればいい、という株主も多いと思うけど?

株主にとって、その株式の価値を上げてもらうことが一番うれしいらしい。では、どうすれば株価が上がるのか?を考える。

最近では、財務情報(いくら儲かっているよ!)というアピールだけではなく、経営体制をきちんとやってるし、法律をきちんと守っているし、地域などにも貢献しているよ、というアピールが多い。

例えば、被災地などへの現物寄附などは、現地の人のためにもなるし宣伝にもなるから分かるんだけど、経営体制がきちんとしてますアピールって必要だったのかな?電通の社員が過労死したあたりから、大騒ぎになっているけど、昔からあったじゃない?公務員とかよく過労死してたけど、あんまりニュースにならなかったのに。命の価値は違うのか?それともやっと時代が追いついたのか?

さて、非財務情報が大事にされているアピールが大事な理由は、GPIF(集めた年金資金を増やすために運用する独立行政法人。株をたくさん売買することが許された)が、環境に配慮しているか・社会貢献しているか・ガバナンス(ルール)を守っているか、など(ESG要因)を考慮してどの株式の購入をするか、決める方針(H27.9)にしたんだって。

こういう、ESG要因を考慮する投資のやり方をサステナブル投資っていう。世界的なトレンドらしい。

だから、上場株式会社としては、ちゃんと経営を健全にやってますアピールをして、GPIFにいっぱい株式を買ってもらい、株価を上げたい!

経営をきちんとしたり、地域や社会全般を大事にすることが結果として色んなリスクが減るからいいことだよ。下請け泣かしとかも考慮してもらいたい。

 

某印刷会社は、毎年株主優待になんかくれるから保有している。

この会社は、株主通信などの郵送物の印刷物で大きくなってきたみたい。時代とともに、上場会社などのHPも頑張ってみたり、印刷関係をすべて丸投げできるしくみを売り込んでるみたい。取引先からすれば、広報課の人材を一人減らせるからね。予算編成にも食い込んでいきたいらしい。

なるほどねぇー。今回は、株主通信にマンガが登場。分かりやすければ、ちゃんと読む株主もいるので、広報の人の努力は報われてるよ!

追記:弁護士ドットコム株式会社と提携したらしい・・・

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。

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