工場労働と資本主義

「人間機械」というインドの繊維工場の映画を見て、資本主義とは何か?を考える。

1、日本とインドの工場比較

日本は、昔はこんな感じだったんだろうね。

私は去年の春から色んな工場見学をしてきたけれども、それぞれ違って個性があったよ。工場見学は、楽しいよ!!

・府中読売新聞工場

府中の読売新聞工場では、人がいなかった。完全機械化で、工員が重たいものを持って体を痛めちゃうことはなくなった。天井には回転ずしのレーンみたいな機械が使用済みの紙の芯みたいなのを運び、ゴミ箱に運んでたし、無人カートが親が敷いたレールだけに従って動いてた。(なんだこの表現!)

(関連過去記事 府中読売新聞工場)→ https://mina-office.com/2017/04/15/shinnbun/

・北部市場 発泡スチロール工場

川崎北部市場の発泡スチロールのリサイクル工場は工員がいた。建物が古びていて、雰囲気はインド繊維工場に似ていたかな。インドほど単調すぎる仕事ではなかったけどね。福祉関係の方も受け入れをしていたみたいだった。

(関連過去記事 北部市場探索ツアー!)→ https://mina-office.com/2018/04/28/hokubu-shijo/

・川崎工業地帯 家電解体工場

川崎工業地帯の廃プラスチック工場では、人がいなかった。機械が自動化でたまに人間が点検に来るシステム。

川崎工業地帯の家電リサイクル工場では、職人の工員がいた!解体という仕事もあり、見ていて飽きなかったね。解体だから、ある程度ぶん投げもOKだし。

基本的に8時間労働みたいだったし、単純な仕事でもないから、プライドをもって働いている人が多いのではないかな(期待)。工場だから劣悪というイメージは昭和までな気がするわ。

まぁそれでも、戦後は人間は使い捨ての機械だった時代は日本にもあったわけですよ。森村誠一の小説とかにも出てくるよね~。びっくりするよね~。

(関連過去記事 川崎工場見学レポ)→ https://mina-office.com/2018/06/07/kawasaki-kojo/

2、金持ちはズルい?

資本主義とは何かを私はうまく分からないんだけど・・・。なんかさ、税理士って共産主義の人が多いよね。だって、応能負担原則だからぁって、金持ちに多く税負担を負わせるのが美しいんでしょ。

良し悪しではなく、日本は国土が狭くて農耕民族であるから昔から「みんなと同じないと死ぬ」病にかかっている。自分たちと違うカワリモノは、組織を壊してしまうので抹殺する社会。そうやってみんなを守ってきたんだよね~。

だけど、産業革命のウェ~ブが日本にもやってきて、大量生産大量消費の時代へ、機械化が進み国際的な競争になっていった。

「資本家」がいなければ今の豊かな日本はなかった。それが分かっていても、「自分たちと違うカワリモノ」である金持ちは庶民から批判の標的にされやすいよね。

わかる、私だって、寝ているだけでお金が増える人に対して「なんかズルい」って思うもん。ワープアとか見てるから?中小企業のパートナーたる税理士だから?

「なんかズルい」とは、感情的な理屈だと理解はするのだけども。不労所得には重課って考え方には賛成する自分がいる。

3、搾取とは?

資本主義で、お金持ちが貧乏人の労働力を搾取し問題(革命とか労働問題とか人権問題もそう)になった。その後、欧米では社会民主主義という、社会保障を増やして貧乏人でもまぁまぁな生活をさせますという方式に変えてきたんだって。

インドでは、かつてのモロ資本主義が残っているようで金持ちが工場を作り、出稼ぎ労働者を安く働かせザクザク利ザヤをいただく縮図なんだろう。

・仕事の単価をどう考えるか

日本は、労働基準法があるのでザクザク利ザヤとはならないけど。まぁ今でも、内容を見ればサービス残業ばかりで時給換算すると「労働者を安く働かせ」な会計事務所は多いわけですが、ザクザク利ザヤはゲットしていない。

顧問料が値下がりしたので、どこかにしわ寄せがくるのよ。それが、工員の賃金であり、会計事務所の職員の給料だったりするのよ。だからといって、安い仕事を断れば、従業員はいらなくなるわけよ。失業者が増えるわけ。

いったいどうすればいいんですか!ということになるので、仕事の対価はよく考えるべきね。高ければ仕事がないし、安ければ首をしめる。難しいですなぁ。

・搾取されているかどうか

搾取なのかどうなのか、私には分からないし、映画の中では「私は来たくてここに来ているのだから搾取ではない」という工員もいたし、「搾取だ!プー!」と言っている工員もいた。どの国でも、労働者の気持ちは共通するものがあるよね。

労働力の搾取かどうかは、誰が決めることなのかな?

ま、私は許さないけどね。安くみられるなんてゴメンですよ!足元みてくる経営者っているんだよ。そういう仕打ちは自分に返ってくるよ。(と、いきなり憤怒)

4、従業員と事業主の責任の違い

ところで、搾取のラインて決まっているのかしらん?

ノーリスクで働く従業員と、仕事が無くても給料は支払わなければならない事業主と、利益を同額で分け合うというシステムは、平等と言えるのだろうか?

事業主の場合、支払が滞れば自分の私財をなげうってでもなんとかしなければならない立場なんだよね。

今月はお金がないから事務所の家賃は払えません、と言ったら、追い出されてしまう訳だし。

従業員と事業主の責任の違いは、給料と言う数字で差を付けるのは、普通のことだよね。

その差が、許容範囲かどうかは、誰が決めるんだろう。株主、が普通なんだろうけど、多くの日本社会では、株主が社長だからね~。

役員給与は、通常従業員に知らせることはないので、問題にならないのかもしれないけれども、「社長ってこんなに手取り少ないの!?」ってことが小さい会社にはよくあります。

従業員は「社長は出かけてばかりで現場を知らない。プー!」とイラつき、社長は「自分より従業員の方が実入りが多い、こんなに苦労してるのに感謝がない。プー!」とイラついているのかもしれない。

こういう観点を持ち込んだら、税理士業務で適正な役員報酬という話など出来ないのですが。

またひとり、お利口になって、問題が増えてしまった。うむむ・・・。

従業員と事業主は、どういう視点であれば平等なのでしょうか?同じヒトなんですよ。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。