日弁連の社会保険加入漏れ

2020.8.12 日弁連の会長らが、社会保険適用もれがあったと、年金事務所から指摘を受けた。

インターネットニュースによりますと、日弁連の会長の報酬は、月額上限が105万円、副会長が月額上限50万円とのことです。

神奈川県弁護士会会長の月額報酬は30万円だったらしいです。

弁護士会や税理士会は、株式会社のような営利目的の組織ではない。けど、法人扱い。法人は、役員は非常勤であっても社会保険加入です。

弁護士会では、「使用されていないから」社会保険適用をしていなかったみたいだけど・・・・。

ニュースによると、神奈川県弁護士会では、会長が報酬全額を返上し、退任後に同額を「弁護士報酬」として月額報酬を支払うらしい、と。え、ほんと?神奈川県弁護士会のHPにはまだ記載がないから、事実は不明だけど・・・・。

うーん。実態は役員報酬なら、後から元会長に対して法律顧問料の名目で支払ってもやっぱり役員報酬扱いだと思うけど??(会長の不利益があるからというのは理由にならない。社会保険制度と関係ないでしょうよ)

ちなみに。

税理士会では、会長を含め、役員は無償奉仕(旅費相当額の日当は出る)なので、こういう問題は起きない。(この先、無償奉仕でも引き受けてくれる人はいるんだろうね。税理士って変わってる?)

弁護士会会長が、会からお金をもらっていることに少し違和感を受けた私。なんか、弁護士なのにな~と思って。

会計士や行政書士も、会長は報酬をもらっていると聞きました。(こっちはなぜか違和感がなかった)

私は税理士に成り立ての頃、「税理士会の会務するんなら、給与をもらって当然じゃん!」と思っておりました。

その後、たくさんの会務をしている税理士さんたちに文句言ったりなだめられたりしているうちに、説明できないけど、無償奉仕で当然だという役員側のスピリッツを理解した。

税理士会は町内会ですから。業界の権益確保のための組織ではない(ハズ)。

無償だからここまでやってくれるのかもしれないな、とか思うこともあるよ。純粋な人が多いんだよ。(無償だから有り難く思え、と考えている役員もいる。人それぞれ)

それに。苦労を知らない一般会員から、カネ払ってるんだから、とか言われながら会務運営するのはイヤだよね、事務員と違うから。

夫に話したら、「へー。士業によって、考え方が違うんだね」とのことで無関心でした。

それぞれの資格の目的が違うからね。各士業団体でお揃いにする必要もないんだな~と思いましたわ。

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弁護士さんたちは、社会保険制度に対して提言したりしているのだから、反対していてもルールは守らないとならぬですね。

誰も気がつかなかったの?

役員報酬額を増やして会長の手取りが減らないようにするか、役員報酬額を減らして予算内で収めるか。

※社会保険適用では、月額給与額の約15%が弁護士会が負担する社会保険料、月額給与の約15%が本人負担の社会保険料。ただし、年齢が65歳以上になると社保金額は減る。

なんだかんだと理由をつけて社会保険適用を逃れようとするのは社会正義ではないと思います。

がんばれ~。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。