源泉徴収税率の簡素化 給与源泉税率3%で固定を。

2021.4.15 税制改正要望意見書作成の時期がやってまいりました!

給与所得者にとって、源泉所得税って分かりにくいよな~と思います。

わたしは閃いた!給与の源泉徴収税率は、3%で固定にすればいいんでは?

1,犯人は源泉所得税

現行の源泉徴収税額は、サラリーマン一人ひとりの人的控除を考慮し、扶養控除等申告書の記載内容によります。分かりにくいんだよ~。

サラリーマンからの「来月から、子供が就職して、羽ばたきました!」というおめでたがあると、

経理は、「おめでとうございますぅ!お子さん、扶養から抜けますか?扶養控除等申告書を書き直してください」とすかさず言わねばならず、

翌月の給料日に当該サラリーマンから「手取りが減ってる!経理が間違えた!どうしてくれるんだ!」みたいなことが日本中のあちこちで惹起しておるのです!

それ、犯人は源泉所得税ですからぁ!

2,給与の源泉は3%で固定でヨシ

そこで、おのでらは考えた。

源泉徴収税額って、自分で計算できるように簡単なのがいいんじゃない?だいたい、人的控除(配偶者控除や扶養控除)は、年末にならないと判明しないのです。妻は夫に黙ってパートしたり起業したりするものです。

フリーランスの妻(わたし)が扶養になるかどうかなど、確定申告が終わらないと分からないわけで。(お仕事お待ちしております♡)

コンメンタールによりますと、源泉徴収義務は受忍義務の範囲内なのだそうです。事業主の事務負担は、財産権の侵害に該当しない(憲法29条の2)のです。社会福祉のためには、このくらい無償でガンバレ、と考えているようです。

(コロナで営業時間短縮も、そういう考えになるのだと思います。お辛いと思いますが、行政を訴えるという行動に私は違和感があります。けど、どうすりゃいいんだろうね)

話を戻すと、「じゃぁ、給与の源泉徴収税率は、いくらが妥当なんだろう?」を考えてみましたん。

答え:給与の源泉徴収税率は3%で差し支えなし。年収600万円超あたりの人は、年末調整で徴収すればヨシ。

源泉所得税は必要です!人は、お金があると使っちゃうからね!所得税の納付期限になって、「そんなカネはない!」とか言い出すもんです。源泉徴収はほんとありがたいのです。

3,3%をヨシとした根拠の税額計算

3%にたどり着いた税額計算は以下の通り。

日本のサラリーマンの年収平均は400万円ほどなんだそうです。

400万円の給与所得は、給与所得控除が124万円。基礎控除48万円。課税所得228万円の税額は、130,500円。400万円で割ると、実効税率(?)3.26%です!(ちなみに、社会保険料相当額15%を加味すると、税額84,000円で実効税率2.1%です)

源泉徴収税率3%でも、年末調整で還付になる可能性高い。

よって、年収400万円の人は、源泉徴収税率3%でも問題なし!

年収600万円の人は、社保無視すると所得税額388,000円。600万円で割ると、実効税率5.8%。

社保15%を考慮すると、年収600万円の人の所得税額200,500円。実効税率3.3%。

おお!給与の源泉徴収税率を3%で固定にしても、普通のサラリーマンはそんなに困らないんじゃないかしら?

以上です!支部に意見提出しま~す!

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。