税制改正要望2023! 償却資産課税と個人事業税について

2023.7.5 おのでらの税制改正要望2023。各論をメモしておきます~!

償却資産課税と個人事業税について税理士会に要望しました!おのでら税哲学を綴る回です!

関連過去記事 おのでらの税制改正要望2023 → https://mina-office.com/2023/07/06/youbou-2023/

関連過去記事 法人の振替納税制度を要望 → https://mina-office.com/2023/07/06/youbou-2023-furikaenouzei/

2、償却資産の固定資産税の減免対象の拡大

償却資産の固定資産税は、小規模事業者を念頭に減免するべきだと要望しました!大きな会社が税収の多くを占めているんだし、ちょっぴり免税点150万円超えましたな事業者を管理する行政事務コストと、そこまでして達成しうる公平感ではないと思うんです。

税金の場合、最も優先するのは「公平感」です!税務事務行政コストの方がかかるから徴税をやめるというのは税のあるべき姿ではない。1000円でもズルする人を取り締まるのが税の在り方なのです。みんなで暮らすから、裏切る人を見過ごしちゃ治安が維持できないのです!

・・・・おのでら税哲学はともかく。償却資産の固定資産税の話に戻します。

償却資産の固定資産税は、事業が損失でも発生するのが可哀想すぎ!設備投資が必要な事業主だけが負担するのも違うんじゃないかな・・・・。飲食店は課税で、士業は課税無しなのって公平なのかなと思う。

(設備投資がある場合、共存インフラやリスク管理を町が担うから税負担が必要、という考え方は一理ありますが)

固定資産税は、土地・建物・償却資産に課税する税ですが、

土地は売れる。建物は場合により売れる。償却資産(工場の機械やピザ窯や内装といった商売道具)はオーダーメイドだから売れないよね?商売道具に課税するのは、儲かる前提だからでしょ?

昔は、「商売道具を購入できるだけの財力あるよね!ホラ、税負担。」だったと思うけど、今は借り入れして必死で自営業しているケースもあって。

無形固定資産でガッサガサ儲かってる場合には固定資産税ナシで、設備投資への借入返済でケホケホしている場合でも固定資産税アリ、というのは税の負担として正しいと思わないです。担税力!累進課税!公平性!富の再分配!

自動車税もなくせ?あれは道路の維持管理のためのコスト負担だから諦めて納税してください。(交通インフラがない地方民のための減税はいいと思います)

この数年、コロナ禍の中で地方税を面白く学びました!償却資産の課税、地方税総論、鉄道税制、鉱業経済の編纂。ありがとうございました~

3、個人事業税の廃止

給与所得者なら個人事業税ナシで、フリーランスなら個人事業税アリっておかしいでしょ。

「個人事業税は店の税金」だからしょうがないのは分かっている!290万円の控除があるから、生活できないレベルではないかもしれないけど。

所得が290万円を超えたら、自営業も給与所得者も年金受給者も、一律で税を追加負担すればいい、超過累進あげればいいだけなのに、どうして自営業だけなんですか?

自営業だけ追加で税負担せよっていうのは違和感ですわ。

レンタルオフィス、スタッフなし、みたいなフリーランスに事業税を求められてもね・・・・。

個人事業税ってかつては、営業税だったと聞いたこともあるわ。昔は、お店が持てれば儲かった時代かもしれないけど、今は公務員様と上場企業勤務が勝ち組です。下請けは弱い立場にある。

勤め先は簡単に辞めちゃダメよ!

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。