研修「三権分立」~大人の権利?子供の権利?~

2025.4.4 横浜のお友達と、三権分立の研修会に行ってきました。弁護士さんが楽しい雰囲気で講師してくれました~。学びになりました!有意義でした。

士業同士の若手が親睦を深めたり関連士業との違いを学ぶような会だと思っていまして、ギッチリ確実・・・・じゃなくていいと思って参加しています。(分かんなくてもイイやみたいな)

三権分立

三権分立は、「立法権」(国会)・「行政権」(内閣)・「司法権」(裁判所)を分立させて権力の暴走をしないようにする仕組みだそうです。

憲法の話もあって、規制対象は国(公権力の担い手)。

三権(立法権・行政権・司法権)についての解説がありまして、弁護士さんや司法書士さんは(ああ、あの判例ね)って感じでスイと理解してたみたいだけど、私はへ~そういうものがあるのね~と気楽に聞いてました。

弁護士さんが考える法律、というものを垣間見た気がして、研修参加してよかったな。

質疑応答

質疑応答に多くの時間をとり(飲み会開催待ちみたいな笑)そちらもたいへん興味深かったです。

司法書士さん・弁護士さんの質問は専門的で私ではあまり理解が出来なかったですが、やっぱり税理士の質問は疑問に思うことも分かるのでおもしろかったです。(友達だしナ)

与党が過半数の議席数が無いので、少数野党に最終決定が左右されまして、与党の独裁を抑止したり違う視点からの議論が深まるのはいいけど、過半数のための人質のごとく少数野党の人気取りに利用されてるように、私にもそう見えてまして、どうなんだろうね。

・結婚制度

尊属殺人が罪が重いのは平等の原理(憲法14条)に違反するという話から、同性婚についての議論に発展したのが興味深くおもしろかったです!(私も便乗して質問した)

誰と誰が好きになって一緒に暮らしてもいいじゃん。誰かを愛することに性別は関係ないし。

今の戸籍制度は同性同士は入籍できないのが問題あると。

役所から認められたいから登記(とは言わない?)したいけど、パートナーシップ制度では不足があるそうなのです。そうなのか~。

戸籍とは、とか、憲法14条の法の下の平等とは、については弁護士さんや司法書士さんが詳しいので私は一般国民レベルの知識しかないので私には分からないことがあるんだと思うけど。

なんで戸籍にこだわるのか、理解が浅いままでした。

私は、戸籍は家の制度だから、子供の扶養義務とか連帯的な責任という役割だと思ってるから、「カップルだから戸籍を」が感覚として分からなかったワ。それは私が当たり前に夫と入籍できたからなんだろうけどさ。

子供が生まれることを前提に戸籍制度がある、と私は勝手に思っているので、守りたいのは「イエ」なのでは。

同性婚を認める戸籍制度の場合、大人の個人的な権利を守るという視点が出発点なのかなと思いました。

入籍する相手に制限があることが平等でないのは確かにそうね。そうすると、誰とでも結婚できるようにすればいいのかな?

今回は話題に出なかったけど、同性婚に限らずに3親等内の血族同士の結婚も認めるようになるのかもしれないわね。3親等内の血族内結婚は、優生学上で婚姻禁止になっています。

う~ん。やっぱり、日本の戸籍制度は子供を護りたいのでは?明治維新前後に視察した外国人から「日本は子供天国」と評価されたことがあるようで、日本(というかアジア?)特有のポリシーってあるので、なんでも西洋の真似で個人主義にこだわらなくてもいいのでは。と思いました。

同性愛が旺盛だったといわれる戦国時代にすら同性婚の入籍はなかったみたいだけど、今まで入籍がなかったからといって、無くていいとは思わない

国民の多くが必要だと思うなら、国の法律を変えればいいと思いますが、、、国民感情ズバリじゃないよな~て感じ。私が税理士だからでしょう、なんか作為的なものを感じてしまい(制度が利用されそうだな、という)、婚姻制度改正意見への理解が浅いです。

・ハンセン病患者の隔離施設

ハンセン病患者・元患者が隔離されていたことについても話題に出まして、岡山の島まで視察に行かれた先生たちがいて、意識が高い!

質疑応答の時間でハンセン病患者施設の話は広がらずに他の話題に。

私は発言しなかったけど、思ったことはたくさんある!

隔離

東京都東村山市にあるハンセン病資料館に行ったことをきっかけに、私なりに勉強したのだけど、ハンセン病患者だけで自活できる仕組みを目指したお医者さんがいたみたいなのです。

彼が岡山県の島にも隔離施設を新たに作った。患者・元患者にひどい扱いをした施設・時期が多くあり、そのお医者さんが理想とした仕組みにはならなかった。

調べていくうちに、私は、隔離や断種が絶対悪と言い切れないところが難しいなと思いました。

江戸時代前から感染症はあって、見た目で分かるから食事など生活は分けていたみたいでした。明治維新前後、開国する準備のためにハンセン病患者を強制隔離したのでした。視察団に物乞いしたため、視察団に感染させたら一大事だし、野蛮国と思われたくなかったみたいです。

令和時代、コロナ感染症の患者は、自宅で家族にも感染させないように部屋にこもる、にしたのでした。初期はホテルを提供したりしました。コロナ隔離が感染者に対する差別と私は思わないけど。

当時の医療知識では隔離するしかなかった。感染源とならないような薬がなかったから、不自由な生活を余儀なくされてしまいました。

ハンセン病患者に関われば感染すると思われていたし、遺伝すると間違われていたので国民からの差別もありました。自ら感染を望む人はいないでしょ。同情するけど、自分が感染したら困る・・・。我が身が可愛くて申し訳ないって思う・・・。

ところで、ハンセン病患者の隔離施設がある東村山の住民は、知っていた。気を付ければ、ちょっとかかわったくらいでは発症しないってことを。

断種

断種について、資料館で知ったときはびっくりした。

施設内で子供が生まれていて、施設内で断種(パイプカット)を条件に結婚を認めたみたいでした。当時、ハンセン病患者の子供は既に感染源と思われていたのか、なかなか里親が見つからなかった。

では、施設内で子供を育てればよかったのかな。当時は、一生出られないと思われていたし、外の世界に出れば差別され辛い目にあう。そんな風にそのお医者さんは思ったみたいです。(まぁそれはそのお医者さんの言い分だけど。予算も働く人も足りないし終わりが無くなるから持続しないよね・・・)

結婚の条件としてパイプカット、「自分の子供の顔を見たい」という”大人の”権利を諦めることと引き換えになったようです。当時の男女の生活から思うと、強制させられた方もあったと思います。

ところで、生まれてくる子供の権利はどう考えるのだろう。

ハンセン病患者の子供というだけで生活に制限が発生して周りから差別されたとしても、幸せに暮らせる人はいるでしょうね。最初から不幸になると決まってるわけじゃない。けど、たいへんな苦労はありました。その苦労は、私には絶対に分からない。

感染を広げないために隔離施設に入ってくれた人たちの犠牲があって、現在、ハンセン病は年間数人以内で済んでいて、私はハンセン病感染への懸念ゼロで日々を暮らしています。

現在は多くの方を見送り、施設には全国で100人もいらっしゃらないけど、彼らに感謝して、みんなから集めた税金で施設で生活してもらっている。私はそう思っています、ホテル宿泊拒否とか補償金がとか、権利主張が前面に出ているニュースを知らない世代だから、純粋にそう思ってる。

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士業の友達同士の勉強会だから、気楽に話してきました♪

空気をこわしてしまったみたいだけど。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。