テレワークは浸透するのか チーム連携

テレワーク(在宅勤務)は結構いい制度だと思う!育児や介護があっても、キャリア断絶しなくて済むし。

でもチーム連携は大事らしいですよ。毎日ではなくても、空気を共有するという考えは大切だと思う。

1、働く人に対する懸念

以前も考えていたけど、毎日通勤が難しい人が完全に自宅作業できるケースもあると思うけど、そうなるとテレワークの人が社会から断絶してしまわないのかと心配しちゃう。

テレワークであっても、たまに勤務地に出勤するような仕組みがいい気がする。

たまにお遣いで外に出るのって気晴らしになるよ。自宅を空けるのが心配という気持ちになると思うけど、週に一度・月に一度は他人の顔を見て帰りに一瞬でもいいからウィンドウショッピングしたり、電車に揺られるのも気分転換になるんじゃない。それが、「仕事」であれば、誰かに気兼ねすることもないじゃない。

育児と違って介護でテレワークの人は特に、たまに自分ひとりの世界を持てたらいいよね。家族のために頑張りたい気持ちって分かる。出歩けない家族を横目に自分だけ遊びに行きづらいという気持ちになる人もいるよね。

仕事だから仕方なく外出、なら自分に対して言い分がつくんじゃない。本当は、仕事じゃなくても出かけていいんですよ。育児者・介護者にもお休みは必要だから。

2、チーム連携に対する懸念

前にテレビてみたんだけど。

男子バレーボール選手の河合さんは、

「毎回、コートの中央に集まってオーッ!てやるのは体力の無駄遣いだから止めてみよっか」

という試みをしたことがあるらしい。

確かに、無駄だよ。相手チームがサーブミスしただけで、コート中央に6人が集まって「ヘーイ」ってやるんだもん。

で、実際に「コート中央に集まってヘーイ」を止めた試合は、負けたらしい。

「集まってヘーイ」の時に、「ごめん、俺が拾えばよかったね」「さっきのフォローありがと」とかアイコンタクトとかをしているんだって。

この「ヘーイ」をやらなくなると、意思疎通が図られなくなって、自分のミスに対して実はみんなが怒ってるんじゃないかとか、アイツの守備範囲なのに何やってるんだとか思うようになるらしい。

つまり、濃度はあるにせよ、仲間と「ヘーイ」を行うことでチームの連携が図られるらしいよ

なので、テレワークも業種によっては横のつながりがなくなったり、「・・・部長がめっちゃ機嫌悪かったよね。八つ当たりされてたけど気にすることないよ」とかの部下同士の会話がなくなったりするから、考えものかもしれない。

テレワークでも、週3日は出勤とか、毎週1度のこの時間はコアタイム、みたいなのはあるといいかも。

特に、同僚のオペレーションが伺えないのが残念だよね。

3、税理士事務所のテレワークの懸念

会計事務所の場合、担当者がボスの税理士に対してだけ報告すればいいケースもあり。そうすると理論上、テレワーク(在宅勤務)でOKなんだろうけども。顧問先会社のレシートを会計事務所の従業員が自宅に持っていくことに会社さんがヨシとするのかとか、給与計算はテレワーク従業員だと難しい(個人情報だから)などこの業界のテレワークには問題点はあるよね。外注ならともかく。

で、受験生に外注させちゃうと、受験生にとって受験勉強時間確保にはいいかもしれないけど登録時に問題視されてしまうのでよくないと思う。

受験生は毎日とは言わないけど通勤した方がいいよね。事務所で同僚とスキルを共有したりボスがお客さんに叱られているのを聞いたりした方がスキルアップになるし、過去の申告書も見れる。

・・・あと、なんとなくテレワークだと仕事のオフ感が消失しそう。特に男性は仕事と家庭の切り替えに時間かかる人が多いみたいだから。この点は従業員側が苦労することにならないように自分でよく考えた方がよい気がする。

会計事務所は、クラウド会計が進むときっと、「別に出勤してこなくていいんじゃない?」みたいに思うよね。メールと携帯でなんとかなっちゃうし。ニセ税理士対策から、税務ソフトは従業員の自宅で使えないとかあるかもしれない。

税理士には使用者責任が重いから、一定の縛りは仕方がない。

でも、資格がある勤務税理士であればほぼ完全テレワークOKなのでは?この業界の場合、毎日18時間勤務くらいになると思うけど!(本当にありそうで怖い)

合わせて税理士事務所の二か所事務所問題についても、もっと議論すべきだよね。

税理士事務所のテレワークは、過重労働で働く従業員とクライアントが納得できる仕組みを考えながら税理士法の整備と考えていくべきよね。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。