洗面器経済論

30.1.16 中国の成長率が下がったから大変だ!とか言っている。

1、洗面器を売る話

洗面器が存在しない国で、洗面器を作って売ったとするよね。みんな持ったら、洗面器が壊れるまでは買い換えないよね。普通はね。

たとえば、前年、我が国の全国民1億2千万人が洗面器を買ったとするよね。今年、前年比の売上げはめちゃ下がるよね。だって、前年は全国民が1個ずつ洗面器を購入してくれたから、1億2000万洗面器が売れたけど、今年はちょびっとしか売れないよ。

だって、みんな持ってるんだから新規購入は今年生まれた人だけじゃん?洗面器は1人1つでいいの。そんなに風呂場に置けないから。

(普通は浴室に1つでしょとか銭湯や旅館があるとかマイ洗面器が別にあるとかユニットバスだから洗面器不要とか、そういうツッコミはおいといて。)

今年の売上げが激減したため、営業マンは社長に怒られる。「売り上げがこんなに下がった!経済成長していないぞ!」

2、洗面器は海を越えて

営業マンは外国に洗面器を売りに行く。

今年、全世界のみんなが洗面器を買った。今年の売り上げはものすごいけど、来年は売り上げが激減するね。

洗面器社員は怒られないように、キティちゃんの洗面器を売り出す!

(これが消費増税による買い控え対策みたいなもん?)

買い換える人もいるけど、マーケットが成熟してしまえば、そんなに経済成長しませんよね。

だからさ、全世界の皆様に洗面器が届いたら、もうそんなに洗面器市場は拡大しないんだよ。

なのに、「前期比110%の成長率を」と言っている企業は、洗面器を壊れやすいもので作ればいいと思います。

何年も愛用できるような洗面器を作ると、会社は成長しないのであるから、ポンコツの洗面器を作るべきなのかしら。

ライバル社は、壊れにくい洗面器を作って対抗してくるよね。そういう競争原理は必要なのであるが、だったら最初から壊れにくいキティ洗面器を売れば消費者は助かるのになぁ~。

そんなふうに、最初から良い商品を作ると、経済成長しないからダメなのかしら?

3、日本の技術力を売る

さて、成長率鈍化の話ですが、今は経済成長が見込める国に自国の製品を売り込んでいるわけで、日本の社会インフラなどの技術力を輸出して設備投資と毎月のサポート代を受け取って国が儲けたい、と思っていてよいのでしょうか?

情報分野だと、無料と思ってたら自分の行動情報を提供していて、情報が集まったら国に売り込んでる。グーグルやラインがそうだよねー。

他の国と競争になるのであるから、ライバル国に競り負けることもあるよね~。技術的に大差がないと、「毎月のサポート代を安くするんで!」とか「初期投資は安くするんで!」という競争になってしまうよね。

てかさ、結局、日本の技術力を売り込むっていっても、購入側からすればノウハウをもらったら用事がないと思うんだけど。

4、競争原理、売れればいいの?

今、日本で、会計業界で、会計ソフトはたくさんの種類がある。

彼らも競争してガンガン安くなると利用者(わたし)はメチャ助かる。一方で、会計ソフト会社の商品開発費や人件費が削られてしまい、お粗末な商品になっちゃうと困るわ。

クラウド会計は「初期投資無料!」とか言っておいて、後から毎月の利用料をかけるシステム。無料期間中に苦労して操作に慣れたら、有料にしてもずっと使うでしょ、エヘヘというビジネスモデル。

インターネット系ってこういうのが多くて、信用を重ねるという発想がないね。とりあえず今、未完成な製品でも売れればいいってやつ。データは利用者から集めて、その都度対応するシステム。

利用者の潜在的な不満を募らせてどうするんだと思うわ。…お客様ではなく情報提供元としか思ってないのかな?

5、社会インフラは無料へ

ユニクロの柳井会長が新聞のインタビューで「社会インフラなど、いつか無料になる」と言っていた。

そうだな、と思ったわ。

いま、情報の売買とかキャッシュレス導入とか仮想通貨取引所とかAI農業とかスマート申告とか色々やっていますが、最初にやったもん勝ちで、2番目に算入する業者にノウハウを高く売って終わり。

仮想通貨の金額を計算してあげるという業者(結局、税理士紹介業者だったけど)もあったが、今は仮想通貨の計算は取引所がやってくれて、計算書をダウンロードできちゃうって聞いた。

ホームページ作成は数年前、数百万円もかかっていたみたいだけど、今、わたしのこのホームページは初期投資1万円、年間のランニングコストがサーバーとドメイン代で3万円位だもの。

太陽光発電は、出た当初は35円で買い取りとか言ってましたが、今は7円だって?当初の設備投資は回収できたのかしら。

トレンドにすぐ乗るのが得意な人と、そうでない人がいる。わたしは後発のジェネリック派。どっちでも、自分の好きな方でいい、振り回されるのはよくない。

6、洗面器事業の縮小を

洗面器はさっさと売り、洗面器事業にを縮小して違うものを作って売ればいいよね~。

外国の経済成長率に頼り切りということもないのでしょうが、それはそれとして自社製品を工夫していきたいよね。それが中小企業の姿ですもの。

みんなが撤退しつつある洗面器事業(記帳代行)を、わたしは続けていきたいと思います。後発ジェネリック派の流儀だわ!(自分の話だったのかい!)

洗面器の中の水くらい、満ち足りるといいなぁ~♪

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。