会計・請求書・記帳の未来予想図。完全自動化まであと2年か

2020.8.1 会計業務の未来予想図。政府税制調査会でも話題に出ていた、請求書のひな形を政府が配布&法人番号制度でまるっと効率化してしまえるのでは。

消費税のインボイス制度も乗り切れます!

7月30日の日経電子版。見ましたか?

請求書の完全デジタル化を2023年に完成を目指し、政府とソフトウェア会社が協議を始めるらしいです。税と会計の効率化を!!!というニュース。

実はこの件、すでに2019年9月に日記に書いていたのです~。政府の着手、早かったね。

2919.8.27開催の政府税制調査会でも話題に出ていたのよ~。

(関連過去記事)納税環境整備 効率化で税理士いらず?→ https://mina-office.com/2019/09/11/seifuzeicho-zeirishi-irazu/#i-3

税理士さんが「インボイス制度は事務が大変だからイヤ」というから。では、簡単にできるように工夫しましょう、という発想へ。

いいことです!私、大賛成するわ!

特定の業者が政府系からお金引っ張ろうという思惑もあると思うけど、いいよいいよ。世の中が良くなれば、弥生さんたちが儲かってもいいです。(free○はなんかちょっとヤダけど。会計業務へのリスペクトが感じられない)

請求書の予想図ですが、

(1)請求日

日付記載の場所が決まる。(せめて西暦併用にして欲しい)

(2)事業者情報

自社の法人番号登録で、法人名・所在地・電話番号等が自動連動。

自由記入欄を広めに設けて、支店や担当者、連絡先、メールアドレス等を記載できるようにしておいて欲しい)

個人事業主の場合、マイナンバーだとよろしくないので、個人事業主用マイナンバーが欲しいな~。個人事業主の事業主番号の公開・非公開は自由でよいと思うけどいかがでしょ。(自宅開業のフリーランスへの配慮を)

(3)インボイス用 登録番号

適格請求書発行時業者の登録番号を入れる場所が決まる。

(消費税のインボイス制度。2023年10月1日から開始予定)

※消費税のインボイス制度のおさらい。

消費税を預かっているのに納税しない制度はケシカランということで始まりました(意訳)。

消費税の課税事業者からの仕入れ等でなければ、支払った側が仕入税額控除を受けられない制度になります。現行制度で消費税の免税事業者でも、申請すれば登録事業者になり、同時に消費税の納税義務者になる。

登録番号は法人は法人番号を元に決まる。個人事業主にも付番されます。

(4)請求先

請求先のお客様名。事業者の場合には、お客様の法人番号等(個人事業主番号)も記載できるようになるといいと思うわ。

(5)商品情報・本体価格・消費税率・消費税額

納品日等の日付、商品の内容、本体価格、税率、消費税額。

(6)請求書の例

おのでらのイメージ図。

2020年8月31日発行

インボイス登録番号 t123456789012

株式会社おのでら♪ (法人番号123456789012)

所在地・電話番号

担当者名・メールアドレス

のぼりと食堂 御中

ご請求金額 3,260円

お支払期限 2020年9月30日

2020/08/01 生鮮食料品 本体価格1,000円 軽8% 消費税 80円

2020/08/01 酒   類 本体価格1,000円 10% 消費税 100円

2020/08/01 資産の貸付 月  額1,000円  8% 消費税   80円(2019年3月契約、経過措置)

本体価格合計 3,000円

 消費税  8% 80円

消費税 軽8% 80円

消費税  10% 100円

請求金額合計      3,260円

(7)これがいい、自動振込先。

せっかく法人番号(個人事業者番号も作ればOK)があるのであるから、自動でゆうちょ銀行に事業用口座を作ってあげて、そこに振り込めるようにすればいい。

ゆうちょ口座にはゆうちょダイレクトという振替口座があり(当座預金みたいなもん?違う!?)。

ゆうちょ口座から他行へ資金移動が必要なら、インターネットで振り込めばいい。(銀行口座など、一元化すれば給与も家賃も支払いはすべて一カ所で済むじゃん?)

請求書を受け取ったら、カンタンに振込みできるシステムがいい。

請求書に記載の法人番号を入力すると自動で振込みゆうちょ口座と紐付けしてくれたらいいな。金額と振込み日は承認制にすればいい。

セキュリティが問題かしらね。

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これはですね・・・・。一般消費者の方に相続案件のご請求をしたときに「川崎信用金庫?振込手数料がかかるからワタシがいつも使っている○○銀行にして」と言われたためです。うあ~。

そういうことがあり、弊事務所では税理士報酬は自動引き落としにさせていただいています。って何の話だっけ。

そうそう。入金確認も振込みも銀行に行かずに済むようにして欲しいという話でしたわ。

事業用口座の一般的な銀行WEB利用サービスは、月額2000円くらいかかります。(おのでら調べ)

WEB銀行口座もあるけど、請求書に記載するにはちょっと抵抗があります・・・・。みんなお揃いの銀行口座があってもいいんじゃない!納税も税の還付もゆうちょダイレクト口座にすればカンタンじゃん。法人均等割など自動で引き落とせばいいのにさ。

(8)これがいい、会計データ自動連携

上記の請求書は、データで送れるようにすれば経理業務はかなり削減される。

PDFのような汎用性のあるデータもいいけど、会計用のデータを新しく作ってくれたらいいな。

作成データ・受け取りデータから会計ソフトが自動で仕訳を作成して振込み業務も承認ボタンでやってくれればラクでしょ。転記ミスがなくなるし。

自動仕訳具体例:

請求書発行時

売掛金&仮受消費税を計上し、入金時に売掛消し込み。これら自動仕訳形成。(既にシステムが存在する)

請求書受取り時

納品日に買掛金&仮払消費税を計上し、支払時に買掛消し込み。これら自動仕訳形成。

それらのデータはデータ取り込みの他に印刷もできるPDFのような形式で目視できるようにし、人間が仕訳と原資証憑をチェックできるようにする。(MFクラウドでは実装済らしいですが)

会計ソフト言語用のデータと、人間チェック用のPDFデータと、2種類を自動生成できればいい。

会計ソフトを利用しない事業者は、政府が決めた様式の上記のような請求書をコンビニでコピーして相手先と金額をその都度手書きすればいいよ。

請求書のひな形が統一されていれば、受け取り先は、その手書き請求書をスキャンすれば会計ソフトに取り込めるようになる。

(9)税理士業務の未来予想図

消費税の軽減税率はインボイスが大変だからイヤ、というご意見が解決するかもね。

多くの税理士は記帳代行をしながらクライアントの業務内容を熟知することができたけど、これからは会計ソフトが自動取り込みをしたデータを見て違和感がある取引について原資証憑を確認する、という処理になるんでしょうね~。

便利で助かっちゃうかも!

ちょうど、これから税理士の数も減るし、財務分析と申告書作成に専念出来ていいと思います。

単純な作業を機械が代行してくれて、そのインフラを税金で作ってくれるってめちゃ助かる(ハズ)~♪

(ついでに税務相談AI化で、税理士は質問の翻訳に専念できるようになるはず。最近、税理士のお仕事は税法と日本語との通訳なのかなと思うの。税法知ってますコンテストじゃないんです。)

とかいって、結局業者の既得権益の奪い合いでロクなものが出来ず手間が増えただけというオチもありえる・・・・。(el-taxみたいに!)

システム安定までは年数が必要なので、過渡期の工程数は倍増するかも・・・。割を食うのは税理士と納税者かもしれません。

懸念もあるけど、2023年から、会計・経理業界は大きく変わるかも知れないね。ワクワクするね~♪

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。