申告納税制度など、単なる飾り

30.2.3 渋谷駅にて、無料税務相談会に出席!

通りすがりの納税者さんたちが、ふと立ち寄っていく。こういう、土日に税務相談ってサラリーマンの方とか助かるよね。

確定申告期は、税務署でも日曜日開催が2回あると思う。すごい行列だよね・・・。どうにかならぬのかこのシステム・・・・と思う。

しかし、申告納税制度は守るべきだぁぁ~という理想など遥か彼方に置いてきなさいと叱られそうなほど、確定申告に不慣れな人々は困っている。

税理士である私も困っちゃうのは、個人の確定申告にお金など払うとは思っていない人々。案外、税理士でもそう思っている人は多い。

給与所得者や年金受給者が、数千円の還付のために、税理士報酬など払うのはばかげているよね。そういう方は区役所の無料相談会があるのでご利用を!無料だから、皆さん来られて、混んじゃうのはすみませんです。

「もっと人員を増やして、待たせるな」と言われたよ。そうかもね。

このように、申告納税制度という自主性を重んじた考え方は、一般の納税者には受け入れられないんじゃない?行政側で全部やるのが普通、と思っているもん

そこで、源泉徴収制度が悪いというのは、確かにその通りなんだけど、源泉徴収制度を廃止にさえすれば、給与所得者・年金受給者が確定申告のやり方を勉強するとは思えず、ただ無料相談会に人々が溢れる結果になるだけな感じがする。

そうなると、やはりマイナンバーで管理して、その管理が嫌な人は頑張って確定申告を覚えてもらうという選択制にすべきなのではないか?

頑張って確定申告を覚えた人だけが、より有利な税制優遇を受けられる・お金の管理をしっかりやるようになれば、それでいいんじゃないの。専門家に依頼できるお金持ちが優遇されてしまう現実もあるけど・・・。

源泉徴収制度は維持するのが大事でしょう。

だけど、事業主は預かっていない源泉の納付義務も負わされてしまう現実もあり(非居住者にうっかり該当、税務調査で外注否認など)、その辺りの整理と、申告納税の意思がない給与所得者・年金受給者に対する源泉徴収とは、分けて考えるべきだ。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。