東証IRフェスタ2018 1レポ 鉄道会社編

30.3.16 パシフィコ横浜展示ホールにて行われた、東証IRフェスタに行ってきた。

東証IRフェスタとは、個人投資家が証券投資の参考となる情報提供を目的に開催しているイベント。毎年18,000人前後の来場、会場は毎年変わるみたい。

入場は無料。これは行くしかないっしょ!と、初参加。

税理士業界の繁忙期である確定申告期、開業1年目は僕も売り上げがふるわなかったよという税理士の回顧録なども読んで、ちょっと安心してのお出かけです。

・東証IRフェスタ 全体像

イベントは、事前申し込みの講演会、出展ブース、企業ミニプレゼンコーナー、投資信託・ETFオススメコーナー、FP相談コーナーで構成。

講演会は既に受付満員であったので、見れないかと思ったけど今回の会場では立ち見なら見れたし聞けたわ。株主優待の桐谷さん・ほぼ日の糸井重里さんの講演を一部見てきたよ。

出展企業からは立派なパンフレットやペン等をもらい、アンケート(年代と職業と投資の方向性)に答えて更にプチお土産をもらっちゃった!

東証IRフェスタ お土産

企業のミニプレゼンコーナーは参加せず。結構時間がない!

投資信託・ETFオススメコーナーは、各社が寄り集まって交代でPRする感じ。証券会社のブースも多かった。

FP相談コーナーは、日本FP協会が出張個別相談会。FPのお金の目線は税理士とは少し違うので、参考になるのかもしれなかった。

ランチ事情は選択肢があんまりなかった。出店は次の通り。

よこはまポーク屋さんで豚丼700円、トン汁500円(ミニ300円)、ペットボトル150円、豚串。しゅうまい屋さんでしゅうまいとにら餃子。お土産用もあったよ。移動式のパン屋さん。値段は高め。地元の有名店を呼んだのかもいれない。

選択肢は少なかった、私は豚丼を食べた、美味しかったよ!

東証IRフェスタ2018 はまぽーく豚丼

来場者は50代以上が多く、男性が70%ほどを占めてた。意外と友達同士で来ていた女性もいたよ。出展した化粧品メーカーのスキンケア講座や講演会目当ての方も多かったと思うわ。

・鉄道会社ブース

まずは京急がくれた紙袋がめちゃ助かったという話から、鉄道会社3社のレポ。

京急は駅のホームにある駅名の看板をかかげていた、東急はバス停に会社説明会の時刻表を書いていた、このように鉄道好きテイストがあっていいね!

西武は鉄道テイストは無かった。鉄道以外の部分をアピールしたかったのかもしれない。

3社とも、社員さんは鉄道の制服の方がいて嬉しい!

・京急 紙袋広告戦略を学ぶ

京急電鉄では、大きくて丈夫そうな紙袋にA4の資料がポツンと入ったものを配っていて、「なんでこんな大きい紙袋なんだろう、かさばるのに・・・」と思いつつタダ貰いしたところ、その大きい京急紙袋に他の企業の紙袋やミニギフトをバンバン放り込めるので超助かり!

巨大紙袋の表面には「KEIKYU」のシンプルでいいデザイン、裏面は海砂利水魚(くりーむしちゅー)の二人がプリントされた「広告でございます」というデザイン。

結局最初から最後まで、京急の巨大紙袋を持ち歩くことになったので、広告宣伝にはなったと思うわ。

デパ地下の紙袋広告法、「そちらのお手荷物(ライバル社の紙袋)、弊社の大き紙袋に一緒に入れましょうか」というお声がけは親切心だけではなく、広告戦略もあるよね。遠慮することないよ。

京急の場合、「表面は上品なデザインだから、裏面を内側に向ければいい」と思わせてくれるところがよかった。両面が「広告ですぅ」というのだと、ちょっとね。

と、言いながら、毎回意識している訳ではないし、電車内で床置きしたりしたので広告面もジロジロ見られる訳です。消費者の気持ちの問題なんだけど、心理面も考慮した戦略がステキね。

・東急 地域再開発を学ぶ

東急は再開発事業を推進しているよね。東横線の渋谷駅はかつては始発であったため趣のあるホームだったの。

副都心線との直通により始発ホームがなくなってしまい渋谷は現代風にダンジョン化してしまった。(うらんでいる)渋谷駅付近再開発は、2018年夏頃に東急が作っている新たなビルが完成するみたい。

私は登戸駅から南武線で武蔵小杉で東急東横線に乗り換えて横浜へ行くことが多いんだけども。武蔵小杉駅は再開発でタワーマンションが建設され一気に人口が増加したんだよ。

武蔵小杉駅のように一気に人口が増えた時には、地域活性化するので税収としてはありがたい一方で駅が激混みしてしまい、雪でダイヤが乱れたりすると入場規制が発生したりする・・・。改札も想定していた利用者を上回っているのか、課題も出てきたみたい。

ホームの混雑は危ないよね。東急の社員さんに聞いたみたところ、有力情報は無くて渋谷再開発の方に力を入れているみたいだった。相鉄線の武蔵小杉乗り入れについても興味が低そうでしたわ。

東急さん、東横線の武蔵小杉駅ホームも安全性利便性の向上を検討して!

で、登戸のようにこれから地域開発をしていくのであれば、先に開発を行った武蔵小杉から学ぶべきなのですよ。

というわけで、3.19(月)には、武蔵小杉再開発についての勉強会に行ってまいります!

東急は特急列車がないものの、伊豆急への乗り入れ運転という季節イベントがあり、おひとり25,000円で車内の豪華な食事つきツアーをやるみたいです。貴族の方はぜひどうぞ。

・女性労働力の利用

鉄道各社では、東急だけでなく女性の職員さんも随分増えたよね。東急の鉄道ユニフォームを着た女性社員さんにインタビュー。鉄道の制服を着た女性っていいよね。

東急は、女性の従業員さんもどんどん増えているみたいだった。鉄道の場合、早朝から深夜まで土日を問わず運行してる訳だから、仕事もきついのではないか?

女性にも仮眠室(というのかな?)があり、休憩などはきちんととれているんだそう。役員さんも関連会社では女性役員が出てきているので女性の労働環境の整備はさらに考慮されることが期待されているらしい。

まぁ、女性役員の存在の有無にかかわらず、女性の労働環境は考慮されるべきよね。分かりやすいから女性を役員にしとくか、ってとこなのかなとか意地悪に思うと、やはり女性は利用されている。

あえて女性役員にこだわる必要はない!

しかし、鉄道業界で働く女性の労働環境を整えて、早朝や夜間勤務を減らすようなことがあれば、その分男性職員にしわ寄せがいくよね。女性が多い職場だと、男性の負担が増えるということがあると、それもそれで問題なのではないかなぁ~。

・西武 プレゼン戦略を学ぶ

西武電鉄では、20分ほどの会社説明に参加。これからの経営戦略についてどっしり聞いて来たわ。

西武は、BtoC(消費者向け)の仕事をしているので、株主向けと消費者向けと、両方の側面から説明していたように思ったわ。

紀尾井町のビル(旧赤坂プリンスホテル)については超成功させたいみたいで、繰り返し何度も話が出た。思ったけど、強調したいことは何度もキーワードを繰り返すと伝わりやすいね。専門家とかだと、「さっき聞いた」と文句言う人もいるけど、一般の人はそんなに一生懸命になって人の話を聞かないから。

紀尾井町のビルを完成予定、新たな特急電車(レッドアロー。小田急でいうロマンスカーね。)の新型車、秩父駅前の商業施設の完成(昭和の街並みを壊して温泉を作った)、西武線の人口増加(都市近郊)による増収見込み、沿線に他企業が建設する施設の便乗、などなど、景気の良い気分を味わえた。

大事なのは、説明を聞き終わった後の気分なのかな、という気がする。西武の印象はとても良かったよ。説明している社員さんは、西武が好きなんだろうなって思ったからかもしれない。

西武はプリンスホテルを始めとして全国に旅行事業を展開しているよね。カンブリア宮殿で銀行からの天下り社長が出ていた。

今後もリッチ層をメインに売り込んでいく戦略のようだった。不採算事業を撤退し人事異動していくのは効率的経営であり株主からすればよいのでしょうか。

・プリンスホテル 社会人野球回顧録

私がかつて魚屋では、プリンスホテルへの納品に新入社員である私を同行させてくれて、料理長と魚屋との打ち合わせ現場に立ち会わせてくれたよ。

プリンスホテルでは、かつては社会人野球を持っていて、一度会社で応援に行ったことがある。応援団や音楽隊も来ていて立派だったわ。いい時代でした。

応援歌的な掛け声もあって、私は野球のルールも知らなかったけども、酔っ払い上司たちと一緒にガンバレガンバレ、何やってんだ、やいのやいのという経験は、思い起こせば楽しかったなぁ。

タッタカ タッタッター♪「プリンスー」ターッタカ タッタッター♪「勝つぞ~」

「プ・リ・ン・ス・かっ飛ばせ!」

数年後、西武鉄道の黒歴史(総会屋利益供与・インサイダー取引など)が起こります。いろいろ、あるよね~。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。