グ妹からの挑戦状~税理士へ通帳提出は必須ですか~

2021.2.25 税理士の私にはカワイイ妹がいます。妹をモデルに、個人事業主の確定申告あるあるを言いますシリーズです。

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今回は、「確定申告のために、税理士に通帳提出は必須ですか」です。わたしは、青色申告特別控除65万円(又は55万円)控除をゲットする方は、原則として事業用通帳の提出・記帳を求めております!10万円控除の方へは、通帳提出を求めていません。

こういう運用は、税理士によります。

65万円控除の場合、複式簿記がーとか正規の簿記の原則がーとか、色々あるのよ。控除が10万円と65万円とでは、55万円も差があるんだからからしょうがないよ。

無駄な抵抗はやめるんだ!この時期の税理士は、子育て中のカラスのように気が立っている!期限内申告、ゼッタイ間に合わせる!

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わたし「妹~。今年も私に(青色申告特別控除65万円控除の)確定申告を押しつけるなら、1月中に資料を提出して」

グ妹「ありがとう~。お金はらいます」

わたし「ウソツケ!」

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1月末日。音沙汰なし。よし。今年からグ妹は自分で申告するんだろう。

連絡するのやめとこう。シランプリ。

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2月上旬。

グ妹から国産和牛をいただく。おお~!夫がセブンイレブンですき焼きのタレを買ってきて、すき焼きにしてくれました!うまーい!

わたし「お肉おいしく食べちゃったし。確定申告手伝おうか?資料早めにちょうだいね」(姉妹の心理戦になっている)

グ妹「ありがとう!」

なお、資料はなにも提出されない。

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2月25日

わたし「いもうと~。通帳記帳した?」

グ妹「銀行に通帳記入に来たら、めっちゃ並んでる!通帳なくても確定申告出来る?支払調書が来た」

わたし「グ妹の場合、お手軽にLINEで支払調書の写メ送れば税額が分かるという内容ではないよ。」

グ妹「キレてますか?」

わたし「キレてないですよ。」

グ妹「通帳記入をサボってたから、合計記帳されちゃった。12月分は通帳記入されたから、それだけでいい?」

わたし「(ノД`) 1月から12月が1年間なのに、なぜ12月分だけでいいと思うんだよ」

グ妹「合計記帳された部分を再発行すると1ヶ月くらいかかるんだって!通帳なくても確定申告できないかな。」

わたし「確定申告できるよ!65万円控除は無理そうだから諦めよう!支払調書の数字を転記しよう。青色申告特別控除は10万円控除でいいよね!」

※ 通帳入力が65万円控除の要件ではないけれども、事業に使っている通帳の記帳が網羅性の担保となりえること・慣例となっていることから、おのでら事務所では65万円控除をゲットする場合には原則として通帳の提出・記帳を求めております。正規の簿記の原則を主張したいからです。

グ妹「合計記帳の再発行、1週間で出来るって。(65万円控除やってね♡)」

(1ヶ月かかるんじゃなかったんかい)

くっ。なんとか複式簿記を逃れようとしたが、失敗いたしました・・・・。

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65万円控除をゲットしたいグ妹と、無料奉仕を求められている税理士(わたし)との攻防戦はつづく。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。